蜂の巣駆除

アシナガバチの巣はどこにある?場所が分からないときの見つけ方

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「アシナガバチがいっぱい飛んでるんだけど、巣がどこにあるか分からないんです」

害虫駆除業者では、夏になると、上記のようなお問い合わせをたくさんいただくようになります。

アシナガバチくらいであれば自分で駆除する方も多いですが、巣の場所が分からなければ手の打ちようがないですよね。

この記事では、そんな巣の場所が分からない方に向けて、巣の見つけ方や対処法、場所が分からなくてもできる蜂の駆除方法などをご紹介したいと思います。

アシナガバチの巣の見つけ方

アシナガバチの巣の見つけ方

アシナガバチに限らず、蜂の巣は「雨・風・直射日光の影響を受けづらい場所」によく作られます。

もしも、「蜂がいっぱい飛んでいるのに巣が見つからない」という場合は、上記の場所を探してみるといいでしょう。

各場所によって、巣の駆除方法や再発防止対策のやり方が異なりますので、次の見出しより詳しく解説したいと思います。

巣が見つかる場所1.軒下・屋根

アシナガバチの巣が見つかる場所1.軒下・屋根の下

アシナガバチの巣が一番見つかる場所が、「軒下・屋根の下」です。

軒下や屋根の下は、雨風や直射日光が凌げるため、アシナガバチに限らず蜂の巣がよく作られる場所です。

パッと見では見つからなくても「雨樋の中、影になっている部分」をチェックしてみると、巣が作られていることがあります。

軒下・屋根の下は蜂駆除用殺虫剤とダミーの巣で対策

「巣の駆除」をしたい場合は、蜂駆除用殺虫剤を使って巣のアシナガバチを退治してから、高枝ばさみや網を使って巣を取り除きます。

「巣作り防止」対策をしたい場合は、定期的に駆除薬を撒くか、ダミーの巣を吊るして巣が作られないようにします。

それぞれの詳しいやり方や必要な道具については、ページ下部で解説しておりますので、自分で対策をしようと思っている方はチェックしてみてください。

巣が見つかる場所2.エアコンの室外機

アシナガバチの巣が見つかる場所2.エアコンの室外機の裏や中

アシナガバチの巣作りは4~5月に始まるのですが、この時期はエアコンが動いておらず、室外機の中のファンも動いていないので「室外機の中に蜂が巣を作る」といったトラブルが起こることがあります。

巣にいるアシナガバチの退治は、「蜂駆除用殺虫剤を散布する」だけで終わるのですが、「中にできた巣の除去」は個人で対応するのは難しいので、巣の除去のみを駆除業者に依頼される方もいらっしゃいます。

しかし、6月以降の蜂駆除案件の繁忙期になると「巣の除去だけだったら行きません(儲かる駆除案件があるのに、安い除去はやりたくない)」と断られることがあります。

このような事情から、6月以降で室外機の中に大きな蜂の巣を見つけた場合は、巣の除去作業のことも考えて害虫駆除業者に依頼されることをおすすめいたします。

巣づくり防止には室外機カバーを設置

室外機の蜂の巣予防なら、室外機カバーがおすすめ

エアコンを使わない時期は、室外機の中に巣を作られないように「室外機カバー」を設置されることをおすすめいたします。

「でも、室外機カバーって付けたり、外したりがめんどそう」と思われる方もいらっしゃると思いますが、最近は「つけっぱなしで運転できるカバー」もあります。

遮熱タイプのカバーを選べば、防虫対策になるだけでなく「遮熱による電気代の節約」「冷房効率の改善」にもなるので、よく巣を作られるという方は室外機カバーの利用を検討してみてください。

巣が見つかる場所3.ベランダ

アシナガバチの巣が見つかる場所3.ベランダの雨どい・排水溝・プランター

アシナガバチは、花の蜜や小さな昆虫を食べるので「ベランダで植物を育てている」「周辺に植物がたくさんあるベランダ」では、よく巣を作られることがあります。

ベランダの目につくような場所に巣がない場合は、「ベランダの雨樋の中」「排水溝の中」「植物のプランターの裏・下側」に巣が作られている可能性が高いでしょう。

駆除は専用殺虫剤の散布でできますが「野菜・果物を育てているから、殺虫剤は困る」という場合は、設置型の蜂捕獲機を使うといいでしょう。

巣が見つかる場所4.庭木や植え込み

アシナガバチの巣が見つかる場所4.庭木や植え込みの葉っぱが重なる場所

「庭木や植え込みは確認したけど、巣はなかったよ」という方はたくさんいらっしゃいますが、下記のような場所に巣が隠れている可能性があります。

  • 【巣が隠れている場所】
  • ・葉っぱが重なっている場所
  • ・建物に木の葉が多い被さっている場所
  • ・木の根元

巣が見つからないという方からのご依頼で、業者がチェックした際に、庭木でよく巣を見つける場所が上記3か所です。

とくに、「木の高い位置で、葉が生い茂っている場所」「屋根に木の葉が多い被さっている場所」などは、個人の方がよく見落とされている箇所になります。

また、稀に木の根元に小さい巣が作られることがありますが、「上の方ばかり見ていて気づかなかった」ということもあるので、探すときは根元もチェックしてみてください。

剪定で余計な枝葉を落とすと巣が作られにくい

蜂の巣は、枝葉がスカスカな木よりも、「雨風・直射日光が遮られる」葉が生い茂った木の方に巣を作ります。

そのため、毎年、庭木に蜂の巣が作られるという場合は、巣づくりが始まる前の3~4月に庭木の剪定をしておくと、巣が作られにくくなります。

ただ、剪定をしていても「庭に植物がたくさんある」「近くに緑地公園がある」などの場合は巣が作られる可能性が高いので、そのような場所では殺虫剤を定期的に撒くか捕獲機で対策した方がいいでしょう。

巣が見つかる場所5.物置・ガレージのシャッター

アシナガバチの巣が見つかる場所5.シャッター・ガレージの収納ボックス

巣が大きくなって、蜂の数が増えるまで見つかりにくいのが、「物置」と「ガレージのシャッター」です。

物置の場合は、引き違い戸の隙間から物置の中に侵入して巣を作ることがあり、「気づいたら、巣ができていた」ということがよくあります。

そして、知らないとほぼ見つからないのが「ガレージのシャッターの隙間」です。

ガレージのシャッターを収納する部分に、蜂の巣ができることがあるのですが「下りてくるシャッターではなく、シャッターの収納ボックスの中にできる」ことから、非常に見つけづらくなっています。

物置とシャッターの巣については、他の場所に比べて「開けた場所にある」「巣がそこまで大きくなりにくい」ので自分で駆除することもできますが、不安な場合は業者依頼も検討した方がいいでしょう。

巣が見つかる場所6.雨戸の戸袋や隙間

アシナガバチの巣が見つかる場所6.雨戸の戸袋や隙間

シャッターと同じく、知らないとほぼ見つからないのが「雨戸の戸袋や隙間」です。

戸袋とは「引き違い戸を開いたときに、戸が収まる場所」なのですが、とくに雨戸は開口時に採光がちゃんと取れるように「大きめの戸袋」が取り付けられます。

この大きめの戸袋は、戸を閉まっているとき(雨戸を開けているとき)でも蜂が巣を作れるだけのスペースがあるので、「こんなところに巣があると思わなかった」と見落とされることが多い場所です。

戸袋にできる巣はそこまで大きくなりづらいので自分で駆除することも可能ですが、「戸袋の高い位置に巣がある」「はしごを使わないと作業ができない」ようなときは駆除業者に依頼した方がいいでしょう。

アシナガバチの巣の見分け方

アシナガバチの巣がよくできる場所を紹介してまいりましたが、ここで紹介した場所は「ミツバチ・スズメバチ」も巣を作ることがあります。

ミツバチであれば危険度は低くなるのでいいいですが、「スズメバチ」とアシナガバチを見間違えていた場合は大変危険です。

  • 【スズメバチと見間違えると大変な理由】
  • ・効く殺虫剤が違う
  • ・危険度(毒性)が高い
  • ・スズメバチは死亡事故が多い

業者に依頼する場合は気にしなくてもいいですが、自分で駆除する場合は「本当にアシナガバチかどうか」はチェックしておかないと事故に繋がる危険があります。

見分け方自体は簡単ですので、ここではアシナガバチの巣の特徴や飛んでいる蜂の特徴からアシナガバチかどうかを見分ける方法をご紹介いたします。

アシナガバチの巣の特徴

アシナガバチの巣は六角形の巣穴で傘・お椀のような形

アシナガバチの巣は「傘を開いたような形、もしくはお椀を伏せたような形」で、「巣穴が見える」という特徴があります。

大きさは、15~20cm程度のものが多いですが、餌が豊富で天敵がいない場所ですと30cm以上の大きさになるものもあります。

一方、アシナガバチの巣と間違えてはいけない「スズメバチの巣」は、徳利(とっくり)を逆さにした型で、巣穴は見えず「マーブル状の模様」という特徴があります。

スズメバチの巣の大きさは、20~30cmクラスのものが多いですが、餌があまりない場所ですと15~20cmクラスのものもあるので「巣の大きさ」ではなく「外観・形状」で見分けるようにしましょう。

巣が見つからないときは飛んでる蜂から見分ける

セグロアシナガバチとキアシナガバチの特徴

「巣が見つからない」という場合は、飛んでいる蜂の姿からアシナガバチかどうか調べることもできます。

日本の家屋でよく出るアシナガバチというと、大体「セグロアシナガバチ」または「キアシナガバチ」です。

両方とも、大きさは2~2.5cmほどで、名前の通り「足が長い」「おしりの模様が黄色くて縞模様(セグロは格子に近い模様)」という特徴があります。

アシナガバチとよく間違えられる「スズメバチ」

アシナガバチに似ているスズメバチは3種類

セグロアシナガバチとキアシナガバチの特徴について紹介しましたが、この2種とよく間違えられるスズメバチが3種います。

  • 【よく間違えられるスズメバチ】
  • ・キイロスズメバチ
  • ・モンスズメバチ
  • ・コガタスズメバチ

上記3種は、大きさが2.5~3cm前後で、模様も黄色の縞模様または格子に近い模様なので、慣れていないと「パッと見では、アシナガバチかスズメバチか分からない」という特徴があります。

もしも、「飛んでいる蜂からは、種類の特定ができない」という場合は、次から紹介する駆除方法では「スズメバチ」を想定した対処法を行うようにしましょう。

アシナガバチの巣が見つからないときの駆除方法

「そもそも、巣作りを始める前段階なので、巣が存在していない」「隣の家の敷地に巣があるから、駆除ができない」という方もいらっしゃると思います。

このような場合は、巣の駆除はできませんが「飛んでいる蜂を駆除」することはできます。

ここでは、このような「巣が見つからない(場所は検討がつくが、敷地外で駆除できない)」というようなときの蜂の駆除方法をご紹介します。

巣が見つからないときは蜂捕獲機を使う

蜂捕獲機を設置して駆除する

蜂捕獲機とは、蜂の誘引剤が入った容器に「一度入ったら出られなくなるフタ」がついた蜂の駆除道具のことです。

誘引剤には殺虫成分は入っておらず「フタから出られなくなった蜂が、飛ぶ体力をなくしたときに、液体の誘引剤の中に溺れてしまう」という仕組みで蜂を駆除します。

巣の根本的な駆除にはなりませんが、「巣作り予防」や「隣の家の敷地から蜂が飛んでくる」といった場合は非常に役立ちます。

自分の家の敷地内にあるのに見つからないときは業者依頼

「たぶん、自分の敷地内に巣があるけど、巣の場所がどうしても見つけられない」という場合は、駆除業者に作業を依頼されることをおすすめいたします。

というのも、7月以降の子育て時期に、巣の近くに蜂捕獲機を設置していると「誘引剤で蜂が興奮して、威嚇しながら飛び回る」ようになるためです。

蜂が興奮状態になると、「威嚇行動なしに、いきなり針で刺しに来る」「普段入ってこない、家の中にも敵を探して入ってくる」ようになります。

蜂駆除業者であれば、ご依頼者様が巣の場所を特定していなくても、巣の場所を見つけて、適切な駆除作業を行うことができます。

料金は現場見積りになりますが、大体の相場目安はありますので、気になる方はページ下部をチェックしてみてください。

アシナガバチの巣を見つけたときの対処方法

ここからは、アシナガバチの巣を見つけることができた後の「巣の対処法」について解説したいと思います。

自分で駆除しても大丈夫なのか、専用殺虫剤の使い方や戻り蜂・巣作り予防のやり方など、予防から駆除方法まで詳しくご紹介いたします。

15cm以上の大きい巣は個人での駆除は危険

10cm以上の蜂の巣は危険。15cm以上なら業者依頼が安心

業者依頼の判断基準として、「15cm以上の蜂の巣は業者依頼がおすすめ」とよく言われています。

これは、巣の大きさが15cm以上になってくると「巣の中に数百匹の蜂がいる」「体が大きく、殺虫剤が効きにくい個体がたくさんいる」ため、駆除になれていない個人では事故の危険が出てくるためです。

この次の見出しからは、自分で巣を駆除する方法などをご紹介していますが、15cm以上の巣の駆除は個人では行わず、業者依頼されることを強くおすすめいたします。

巣の駆除は蜂専用殺虫剤ですぐ終わる

蜂の巣駆除に必要な道具一覧
蜂の巣への殺虫剤の撒き方

蜂の巣の駆除に必要な道具と、駆除の手順をご紹介します。

といっても、基本的に殺虫剤をスプレーして、巣を物理的に除去するだけなので、作業自体はそれほど難しいものではありません。

  • 【必要な道具】
  • ・防護服(長袖・首タオル・軍手・帽子で代用可)
  • ・蜂駆除用殺虫剤
  • ・高枝ばさみ(ヘラ)
  • ・応急処置具
  • ・ゴミ袋
  • ・虫取り網
  • 【駆除の手順】
  • 1.蜂の巣から、2~3mの距離に立ち、殺虫剤を巣に向かって噴射する。
  • 2.蜂の巣1個につき、最低1本の殺虫剤を全量噴射する(10cm以上なら、2~3本は用意)。
  • 3.巣から蜂が出てこなくなったら、巣を高枝ばさみや網を使って地面に落とす。
  • 4.巣は、2重にした可燃ゴミの袋に入れて、殺虫剤を噴射してから口を閉じ、可燃ゴミの日に出す。

必要な道具や手順について解説しましたが、「防護服は何を使えばいいかわからない」「殺虫剤って何でもいいの?」といった疑問も出てくると思います。

そこで次の見出しからは、アシナガバチの巣の駆除に使う道具の選び方について解説したいと思います。

アシナガバチなら養蜂用防護服でも可

アシナガバチの駆除なら養蜂用防護服でも長袖を着込めば使える

アシナガバチであれば、養蜂用の防護服でもちゃんと着用すれば、服の上から針にさされることはありません。

一方で、スズメバチの場合は、養蜂用の防護服では生地の厚みが全く足りないので、業者が使うようなプロ用の防護服が必要になります。

プロ用の防護服というと「ラプター3」が定番ですが、値段が6万円以上しますので、巣が1~2個しかないなら業者に駆除を依頼した方が安く済みます。

最初にご説明したように、アシナガバチであれば養蜂用の防護服(心配なら、防護服の下は厚みのある生地の服)を着用すれば、十分針を防げますので、無理にプロ用を買わなくても大丈夫です。

殺虫剤は心配ならスズメバチ用を使用

蜂専用殺虫剤には、アシナガバチやクマバチなどを駆除する「蜂駆除用殺虫剤」とスズメバチを駆除する「スズメバチ用殺虫剤」の2種類があります。

この2種類の殺虫剤は、スズメバチ用殺虫剤は「アシナガバチやクマバチにも効きます」が、蜂駆除用殺虫剤は「スズメバチには効かない」という特徴があります。

そのため、「巣が目視で確認できていない」「蜂の見分けがついていない」というような場合は、念のためスズメバチ用殺虫剤を使うと安心です。

ただ、スズメバチ用殺虫剤の方は数百円ほど、普通の蜂駆除用殺虫剤よりも高いので「可能な限り、費用を抑えたい」という場合は蜂駆除用殺虫剤を使われることをおすすめいたします。

蜂に刺されたときの応急処置具

蜂に刺されたときはポイズンリムーバーで毒を吸い出す

蜂に刺されたときには、「ポイズンリムーバーで毒針を抜き出す→刺された箇所に、抗ヒスタミン薬配合の塗り薬を塗る→皮膚科もしくは内科の病院に行く」といった処置を取ります。

ポイズンリムーバーは応急処置具ですが、繰り返し何度も使えるので、1個だけ準備しておけば大丈夫です。

抗ヒスタミン薬配合の塗り薬は応急処置用なので、「腫れ・傷みが引かない」「痙攣・湿疹などの全身症状が出る」場合は、すぐに病院に行くようにしましょう(危険な場合は、救急車を呼びましょう)。

戻り蜂・巣作り予防もやっておこう

蜂の巣を駆除した後は、戻り蜂(巣の外にいて、駆除を逃れた蜂)対策をしておいた方がいいでしょう。

また、巣を駆除した時期が「4~7月」ごろですと、新しい群れが巣を作りに来ることがあるので、巣作り防止策も同時に行うことをおすすめいたします。

ちなみに、戻り蜂対策も巣作り予防も、どちらも同じ作業でできます。

蜂駆除用殺虫剤を1週間に1回散布

殺虫剤を使った戻り蜂対策

戻り蜂・巣作り予防で一番簡単なのが「1週間に1回、蜂の巣ができそうな場所に、蜂駆除用殺虫剤を散布」する方法です。

戻り蜂対策なら「巣があった場所」、巣作り予防なら記事上部で紹介した「蜂の巣がよく作られる場所」に殺虫剤をスプレーすると効果的です。

簡単・ラクな対処方ですが、「予防のために、殺虫剤を何本も使うのは費用的にもったいない」という場合は、後述の「蜂捕獲機」の方がおすすめです。

木酢液やハッカ油、トウガラシスプレーを散布

木酢液を使った戻り蜂対策

「庭とはいえ、殺虫剤はあんまり使いたくない」という方もいらっしゃると思います。

そのような場合は「木酢液」「ハッカ油」「トウガラシスプレー(防虫用)」を、蜂の巣ができそうな場所にスプレーするという方法があります。

効果的には「トウガラシスプレー>木酢液>ハッカ油」の順番に強力で、最近は前2つを組み合わせた「唐辛子入り木酢液」という強力な防害虫グッズも売られています(ただし、匂いが強烈です)。

ハッカ油は使いやすいですが、「すぐ臭いが飛ぶので、毎日スプレーが必要」と手間がかかるので、「めんどくさそうだな」と感じた人は、次で紹介する蜂捕獲機を使った方がいいでしょう。

殺虫剤を使わない蜂捕獲機の使い方

蜂捕獲機を使った戻り蜂対策

「殺虫剤を使いたくない」「ちょっと面倒でも、安く済ませる方法がいい」という場合は、蜂捕獲機を使うのがおすすめです。

蜂の巣ができそうな場所の近くに設置しておくだけで、勝手に蜂が捕獲機の中に入っていきます。

蜂が容器パンパンになるまで交換する必要がなく、「無駄なく蜂の駆除ができる」「防除目的で殺虫剤をたくさん使うより、費用を安く済ませられる」といったメリットがあります。

非常に便利な駆除グッズではありますが、蜂の子育て時期にあたる7月以降は、捕獲機に使われている誘引剤で蜂が興奮して危険度が高まるので、使わないようにしましょう。

ダミーの巣を設置する

科学的根拠は立証されていないものの、SNSで話題になっているのが「スズメバチのダミーの巣」を設置するという防除方法です。

SNS上では「ミツバチ・アシナガバチは、天敵のスズメバチの巣を避けている」「巣を作りたい場所に邪魔なものがあるので避けている」と言われています。

一方で興味を持った研究者の実験では、セグロアシナガバチ、キイロスズメバチ、オオスズメバチなどで疑似巣を使った忌避実験では「有意差は見られなかった」という結果もあるようです。

効果は定かではないものの、他の防除法よりも費用を安く済ませることができるので、とにかく安く済ませたいという方は試してみてはいかがでしょうか。

アシナガバチの巣の駆除にかかる業者料金相場

「自分で駆除するのは難しそう」「そんなに高くないなら、業者に依頼したい」という方もいらっしゃると思います。

害虫駆除業者がアシナガバチの巣を駆除する場合、現場見積りにて「巣がある場所・大きさ・蜂の種類」などを調べて正確な料金を出します。

ただ、「一度業者を呼んでしまうと断りづらい」という方もいらっしゃると思いますので、大体の相場をご紹介したいと思います。

アシナガバチの巣の駆除費用は1.5~3万円が相場

アシナガバチの巣の駆除を業者に依頼するときは3社相見積りが安心

アシナガバチの巣の駆除ですと、巣1個につき、大体「1.5~3万円前後」が駆除費用の相場です。

ただし、巣の大きさが30cm以上、高所作業が必要といった場合は、3万円を超えることがあります。

もしも、業者を呼んで、巣の大きさが30cm未満、高所作業も不要なのに「見積り金額が3万円を超える」ような場合はお断りした方がいいでしょう。

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アシナガバチの巣はどこにある?まとめ

アシナガバチは、軒下・屋根の下といった開けた場所だけでなく、「室外機の中」「シャッター・雨戸の戸袋の中」といった目視では確認しにくい場所にも巣を作ります。

巣の駆除は専用殺虫剤をスプレーするだけで簡単にできますが、「巣の大きさが15cm以上」「殺虫剤が届かない高所に巣がある」といった場合は駆除業者への依頼を検討した方がいいでしょう。

可能であれば、3社くらいに相見積りを取って料金を見比べるのがおすすめですが、時間がないときはなるべく資本金が大きな会社に依頼するのが安心です(すぐ潰して会社を作り直す会社は資本金が少ない)。

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