不特定多数の人が使うコインランドリーでも、自宅の洗濯機でも、「他の衣類からダニがうつるのでは?」と気になったことはありませんか?
特に、コインランドリーを使ってからダニ刺されにあったり、洗濯機で毛布を洗った後にダニ刺されに遭うようなことがあれば、「ダニを移されたんじゃ・・」と思ってしまいますよね。
そこでここでは、コインランドリーや洗濯機を使うことでダニをうつされることはあるのか、ダニを移されないためにはどのような対策をすればいいのかについて解説したいと思います。
目次 [非表示]
コインランドリーや洗濯機でダニはうつる?
結論から申し上げますと、「コインランドリーや洗濯機から、ダニがうつることはある」といえます。
ただ、ダニがうつる原因や経路、どんなダニが移るのかなどがコインランドリーと洗濯機によって違うため、分けて説明したいと思います。
- 【ダニがうつる原因もくじ】
- ・洗剤だけではダニは死なない
- ・コインランドリーでダニがうつる原因
- ・乾燥機はダニの死骸がうつる
- ・洗濯機でダニがうつる原因
洗剤だけではダニは死なない
最初にお伝えしておきたいのですが、「洗剤だけではダニは死なない」のでご注意ください。
すごく古い動画になりますが、独立行政法人環境再生保全機構が出している「ダニ対策の実験」という動画があります。
実験の中で、ダニが1万匹いるタオルを洗剤を使って洗濯したが、回収したダニ(死骸含む)6,123匹のうち4,114匹のダニが生きたままだった。
引用元:ダニ対策法の実践 (ダニ対策の実践5/6):環境再生保全機構公式動画チャンネル
上記のように、洗剤だけではダニは死にませんし、「ダニの死骸」も完全には除去できないので、コインランドリーでも洗濯機でも多少のダニうつりは起こります。
ただ、もともといないダニが移ってくることは稀ですので、この後の見出しで他の衣類からのダニうつりが起こる原因などを詳しく解説したいと思います。
コインランドリーでダニがうつる原因
一般的なコインランドリーの場合、洗濯によるダニの除去率は70~80%と言われています。
ただ、この除去率は「洗濯ものからいなくなったダニの数」ですので、コインランドリーの洗濯ドラムの中には除去されたダニが残っていますので、そのダニが自分の衣類につくことはあります。
コナダニやツメダニであれば、自分の洗濯物にもいるので移ったところで問題ありませんが、イエダニのような血を吸ってくるダニが移るのは嫌ですよね。
コインランドリーで洗濯する理由
コインランドリーで洗濯をする人の中には、家の中でダニが繁殖したので「コインランドリーならダニが退治できる」と思って来る人もいます。
そういった「家でダニが大量繁殖した人の後で、同じ洗濯槽を使う」となると、持ち込んだときについていなかった種類のダニが自分の洗濯物にうつることがあります。
また、ダニは死滅していても「ダニの死骸」が乾燥工程でうつってくることもあります。
乾燥機でダニは死滅しても死骸がうつる
ダニは「50℃の熱風を20~30分、60℃以上の熱風で即死」するので、低温乾燥でなければコインランドリーの通常乾燥でダニを死滅させることができます。
しかし、「ダニの死骸」は乾燥機の中に残り続けますので、やはり「ダニが大量についた衣類を乾燥した人の後に使う」と自分の衣類にダニの死骸が移ることはあります。
とくに最近は、洗濯代を抑えるために「乾燥機だけでダニ退治をしたい」という方もいますので、そういった人の後に当たると最悪でしょう。
- 【コインランドリーのダニ対策】
- ・洗う前に高温乾燥
- ・ダニの死骸除去は布団クリーナー
洗濯機でダニがうつる原因
自宅の一般家庭用の洗濯機の場合、「洗濯槽の中でダニが繁殖」することで、洗濯機から衣類にダニがうつることがあります。
記事上部でも紹介したように、洗剤だけではダニは死滅しませんし、一般家庭の乾燥機能ですと出てくる熱風の温度は60℃未満のものが多いので、乾燥機能を使っても生き残るダニは多いでしょう。
そのため、家庭用洗濯機の場合は、定期的に「洗濯槽の洗浄」を行って、洗濯機内のダニを退治することをおすすめいたします。
- 【洗濯機のダニ対策】
- ・洗濯機なら槽洗浄
- ・洗い直しが面倒ならダニ駆除スプレー
コインランドリーや洗濯機でのダニうつり予防策
コインランドリーや洗濯機での、ダニうつりを予防する方法について解説したいと思います。
ダニがうつる原因でも解説しましたが、100%のダニを予防できるものではないので、どうしても気になる方はページ下部の「うつされたダニの退治方法」を試した方がいいかもしれません。
コインランドリーなら洗う前に高温乾燥
コインランドリーでのダニうつりを予防したい場合は、「最初に高温乾燥をしておく」です。
事前に高温乾燥をしておくことで、生きたダニの駆除ができます。
また、お金に余裕があれば高温乾燥の後に一度洗濯して、ダニの死骸をドラムの中から排出できると一層ダニがうつりにくくなります。
ただ、「お金もったいないし、そこまでしたくない」という場合は、家に帰ってから布団クリーナーやスチームアイロンを使ってダニの駆除や死骸除去をされた方がいいかもしれません。
- 【家でできるダニ退治】
- ・ダニの死骸除去は布団クリーナー
- ・スチームアイロンでダニ退治
- ・置き型のダニ駆除捕獲器を使う
洗濯機なら槽洗浄でダニ退治
自宅の洗濯機でダニが繁殖しているかもしれないというときは、「槽洗浄(そうせんじょう)」を検討してみてください。
- 【槽洗浄のやり方】
- 1.洗濯槽クリーナーを入れる
- 2.洗濯機の「槽洗浄モードボタンを押す」
10年以上前からある機能なので、知っている方も多いと思います。
洗濯槽クリーナーについては、縦型であれば「紀陽除虫菊」、ドラム式洗濯機であれば「パナソニック」の洗濯槽クリーナーが汚れ落ちがいいのでおすすめです。
うつされたダニの退治方法
ダニうつりの予防策をご紹介しましたが、100%予防できるわけではないので、「手間やお金がかかるなら、最初からダニ駆除の方法を知りたい」という方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、ダニをうつされたときの対処法として、簡単にできるダニ退治のやり方をご紹介したいと思います。
- 【うつされたダニの退治方法もくじ】
- ・死骸除去は布団クリーナー
- ・スチームアイロンでダニ退治
- ・洗い直しが面倒ならダニ駆除スプレー
- ・何もしなくていい置き型ダニ駆除捕獲器
ダニの死骸除去は布団クリーナー
コインランドリーで、布団やカーペットを洗濯した後は、家に帰ってから「布団クリーナー」をかけるといいでしょう。
ダニうつりの原因でも解説しましたが、乾燥機でダニが死滅しても「ダニの死骸」が布団やカーペットに付着してしまいます。
布団クリーナーを使えばダニの死骸除去ができますので、コインランドリーから帰ってきたら、仕上げに布団クリーナーを使ってみてはいかがでしょうか。
スチームアイロンでダニ退治
ダニ刺されに遭うようなことがあれば「生きたダニ」がいる可能性が高いので、スチームアイロンを使ってダニを退治した方がいいかもしれません。
ダニは60℃で即死しますので、スチームアイロンを中温以上(160℃)に設定すれば、生きたダニの駆除ができます。
死骸の除去は、別途布団クリーナーが必要になりますが、衣服や薄い繊維製品などは布団クリーナーが使えないので、「ダニ駆除捕獲器」を使った方がいいかもしれません。
- 【衣服や薄い繊維製品のダニ退治】
- >>>置き型のダニ駆除捕獲器を使う
洗い直しが面倒ならダニ駆除スプレー
「洗濯したのにダニ刺されに遭う」「たぶん、ダニを移されたっぽい」という場合は、洗い直しの他にダニ駆除スプレーを使うという方法もあります。
忌避ではなく「駆除」ができるダニ駆除スプレーであれば、スプレーを散布してすぐにダニを駆除できるので、洗い直すよりも非常に手軽です。
ただし、ダニ駆除スプレーは寝具類に使えるものと使えないものがあり、寝具類に使えるものでも肌の弱い人はアレルギーが出ることがあります。
また、赤ちゃんやペットがいるご家庭など、「薬剤を使うのは不安」という場合は、次で紹介している置き型のダニ駆除捕獲器を使った方がいいかもしれません。
置き型のダニ駆除捕獲器を使う
最近は、布団の下や衣装ケースの中などに置いておくだけで、ダニを捕獲・駆除できる道具があります。
昔のダニ捕りシートをイメージされる方もいらっしゃると思いますが、ベトベトしていないので、布団や衣服の上に直置きできます。
また、生きたダニは捕獲機の中で死んでいくので、スチームアイロンや駆除スプレーと違って「死骸の掃除が必要ない」というメリットがあります。
置き型のダニ駆除グッズは色々なものがありますので、気になる方は下記記事をチェックしてみてください。
コインランドリーや洗濯機からダニがうつる?まとめ
洗剤を使っても全てのダニが死ぬわけではなく、高温乾燥をしてもダニの死骸は残るので、コインランドリーや洗濯機から洗濯物にダニがうつることはあります。
とはいえ、普通の量のダニであれば問題ないので気にしすぎる必要はありません。
しかし、イエダニのような血を吸うダニだったり、大量のダニがついた布団を洗った人の後にコインランドリーを使うと、洗う前よりダニが増える可能性はあります。
予防方法はありますが、それでも100%ダニうつりを防げる訳ではないので、気になる方は布団クリーナーや置き型のダニ駆除捕獲器を使うなど洗濯後のダニ対策を検討されてみてはいかがでしょうか。
この記事も読まれています