「ネズミがいないのに、イエダニに噛まれた!」というトラブルに遭われる方がいらっしゃいます。
基本的に、イエダニはネズミに寄生して繁殖・移動するので、「イエダニが出たら、ネズミもどこかにいる」というのが一般的です。
とはいえ、本当にネズミが家にいなかったり、違うダニと勘違いされるケースもあります。
この記事では、家にネズミがいないのにイエダニに噛まれたという方に向けて、イエダニの発生原因や対処法を詳しく解説したいと思います。
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ネズミがいないのにイエダニが発生する原因
「イエダニが出たら、ネズミはいる」というのが基本ですが、何事にも例外はあります。
ここでは、ネズミがいないのにイエダニが発生する原因について詳しく解説いたします。
ネズミの死骸からイエダニが繁殖している
「ネズミはいないけれど、『死骸』がある」というのは、よくあります。
イエダニはネズミの死骸でも、しばらくは繁殖することができるので、「ネズミはいないけど、イエダニが出る」という環境ができます。
このような場合は、ある程度時間が経過するとイエダニも自然にいなくなりますが、死骸から虫が湧くこともあるので、屋根裏や床下などを点検して死骸がないか確認した方がいいでしょう。
ただ、このケースは非常に稀ですので、大体は屋根裏や床下など「家のどこかにネズミが隠れていることが多い」と思った方がいいでしょう。
目につかないだけで隠れていることが多い
「きちんと掃除もしているし、ネズミの糞や足音もないから、家にネズミがいるはずない」と思われる方は非常に多いです。
ただ、「近所の家や店で繁殖したネズミが移動してくる」「屋根裏や床下など、普段見えない場所にネズミの営巣ができている」ということはよくあります。
そのため、イエダニが発生した際は、イエダニの駆除だけでなく「ネズミの駆除」も併用されることをおすすめいたします。
イエダニではなくトリサシダニの可能性
「噛まれた跡をネットで調べたら、イエダニっぽい」という具合に、噛まれた跡でダニの種類を判別している場合、もしかしたらトリサシダニと間違えている可能性もあります。
トリサシダニとは、鳥類に寄生しているダニで「刺された部分が赤く腫れる」ので、パッと見ではイエダニに刺されたときと同じような症状が出ます。
ベランダに鳥の巣ができていたり、よく鳥の糞が落ちているようであれば、洗濯物にトリサシダニがくっついているかもしれません。
洗濯物の近くに鳥が止まっているかも
洗濯物の近くに鳥がよく止まっていて、ダニに刺された跡があるという場合は、鳥に寄生しているダニが洗濯物に移っている可能性があります。
このような場合は、洗濯物にネットをつけても小さいダニですと、ネットの隙間を通り抜けてしまうので、鳥事態が洗濯物に近づけないようにする対策が効果的です。
よく洗濯物への被害を出す鳥としては「鳩(はと)」が有名ですが、鳩対策をしておけば鳥類全般対策できますので、対策方法が気になる方は下記記事をチェックしてみてください。
イエダニに刺されたときの症状
先ほどちょろっとお話しましたが、イエダニに刺されると「刺された部分が、3~4日程度、赤く腫れる」という症状が出ます。
ただ、これはイエダニ特有の症状というわけではなく、トリサシダニやツメダニでも同様の症状が出るので「症状だけでダニの種類を特定するのは困難」です。
そのため、ダニに刺された際の治療は「皮膚科の先生」、ダニの種類判別では「ダニ検査キット」を使うことをおすすめいたします。
皮膚科の先生に診てもらいましょう
人から言われるのは嫌だという人も多いかと思いますが、「ダニに刺されたら、皮膚科の先生に診てもらう」ことをおすすめいたします。
ダニ刺され程度であれば市販薬を塗れば大丈夫という人もいらっしゃいますが、症状がひどいと跡が残ったり、かゆみが治まらないということもあります。
そのため、心配な人はネットで検索するよりも、早めに近くの皮膚科の先生に相談されることをおすすめいたします。
本当にイエダニかどうか判別する方法
家にいるダニが本当にイエダニかどうか調べたい場合は、「ダニ目視キット」とよばれる道具を使うといいでしょう。
ダニ目視キットは、ダニ捕りシートを製造・販売しているメーカーが開発した研究キットで、家にいるダニを捕まえてスマホでダニの種類を判別できるという優れものです。
ダニの種類がわからない人でも、専用キットと付属のスマホアプリを使うことで、AIがダニの種類を自動判別してくれるので「本当にイエダニがいるかどうか」を調べることができます。
ただ、ダニ刺されの症状が出ている時点で、何かしらのダニは繁殖していますので、イエダニでなくても基本的なダニ駆除対策は取られることをおすすめいたします。
イエダニの駆除方法
ここでは、家にイエダニが発生しているという方に向けて、イエダニの駆除方法をご紹介いたします。
あまりにもダニが多い場合は業者依頼した方がいいこともありますが、それほどダニ被害がないのであれば市販グッズで十分対応できます。
「ダニ退治は初めてやるから、まったく分からない」という方は、上から順番にチェックしてみてください。
ダニ駆除スプレーを散布する
一番手軽で即効性が高いのが、「ダニ駆除スプレーを散布」する方法です。
ダニは人の肌に触れる繊維製品に潜むことが多いので、駆除スプレーも人の肌に触れても大丈夫な製品を使うようにしましょう。
ダニ駆除スプレーに似た製品に、「殺虫成分なしの忌避剤」がありますが、こちらはダニの駆除効果はないのでご注意ください。
既にダニが発生している・ダニ被害に遭っているという方は、「殺虫成分配合のダニ駆除スプレー」を使うようにしましょう。
ダニ捕獲シートを設置する
二番目に楽なのが「ダニ捕りシートを設置」する方法です。
カーペットの隅やソファの下、ベッド、押し入れの中など、ダニが住み着いていそうな場所にダニ捕りシートを設置しましょう。
効果が出るのに時間はかかりますが、薬剤を使わないため「赤ちゃんやペット・肌の弱い人」でも使えるのでおすすめです。
発生範囲が広いときはくん煙剤
少しめんどくさい方法になりますが、ダニの数が多い・発生範囲が広いという場合は「くん煙剤」を使った方がいいでしょう。
- 【くん煙剤を使ったダニ駆除の手順】
- 1.家具を布やビニールで保護する
- 2.家中の窓や換気口を閉める
- 3.くん煙剤を各部屋に設置して、水を入れる
- 4.製品ごとに設定された時間放置する
- 5.家具や壁・床に掃除機をかけて、水拭き・乾拭きして完了
くん煙剤を使えば、ダニ駆除スプレーやダニ捕獲シートよりも効率よくダニを駆除することができるのでおすすめです。
ただし、「布団(特に羽毛布団)」については、繊維奥にいるダニに薬剤が届かない可能性が高いので、別途布団クリーニングに出されることをおすすめいたします。
布団はクリーニングで防ダニ加工がおすすめ
カーペットやソファなどであれば、最初に紹介した「ダニ駆除スプレー」を散布するだけでいいですが、「敷布団・掛け布団」についてはクリーニングに出されることをおすすめいたします。
というのも、布団のような厚みのある繊維製品の場合、繊維奥に隠れたダニまで駆除スプレーの薬剤が届かないからです。
ちなみに、夜寝て朝起きたときに新しいダニ刺されがあった場合は、布団の中でダニが繁殖していると分かります。
クリーニングはめんどくさいですが、ネットで簡単に布団をクリーニングに出せるサービスもあるので、ダニ被害に遭われた方は布団のクリーニングも検討してみてください。
まとめ
「ネズミがいないのに、イエダニに刺された」という場合、別のダニと間違えているか、どこかにネズミが隠れているかの2通りの可能性が考えられます。
どちらにしても、「ダニに刺された」ということには変わりがないので、病院で診察してもらった後、家のダニ駆除をされることをおすすめいたします。
また、「ネズミがいるかもしれない」と思った場合は、自分でネズミ駆除対策をするか専門業者への駆除依頼を検討してみてみるのもいいでしょう。
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