コウモリ駆除

コウモリとネズミの糞の見分け方【画像】ベランダに落ちていたときの対処法

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「ベランダに黒い細長い糞が落ちている」「玄関に糞が落ちているけど、ネズミ?コウモリ?」のように、何らかの糞が落ちていて困っていませんか?

コウモリとネズミは全く違う種類の動物ですが、「糞の見た目が似ている」ので初めて見る人は見分けることが難しいと思います。

そこでこの記事では、コウモリとネズミの糞の見分け方から糞が落ちていたときの対処法について解説したいと思います。

コウモリとネズミの糞の見分け方【画像】

種類にもよりますが、コウモリとネズミの糞は、色や形が非常によく似ています。

駆除業者のように普段から見慣れている人であれば、見分けるのは簡単ですが、はじめて見る人は見分けがつかないと思います。

とくに、文章で色や形を説明しても人によって受け取り方が異なりますので、ここでは文章だけでなく『画像』と一緒にコウモリとネズミの糞の特徴を解説したいと思います。

コウモリとネズミの糞の違いを画像で確認

上記が、コウモリとネズミの糞の実際の比較画像です。

コウモリもネズミの糞も「黒くて細長い」と説明されることがありますが、よく見るとネズミの糞は茶色っぽく見えます。

また、「大きさ・太さ」についても、コウモリの方が「細くて・長い」、ネズミの方が「丸っこくて・短い」といった違いがあります。

コウモリの糞の特徴【黒くて・細長い】

コウモリの糞は、「黒くて・細長い」という特徴があります。糞の大きさは、コウモリの種類によって異なりますが、大体5~10mmほどです。

ドブネズミの糞とは「長さ・太さ」が全然違うので見分けるのは簡単ですが、クマネズミやハツカネズミの糞とは「長さ・太さ」が似ているので見分けが付きづらいと思います。

そのような場合は糞を割りばしで突いてみるといいでしょう。

「コウモリの糞は乾燥していて崩れやすい」「ネズミの糞は、湿っていて崩れにくい」という特徴があるので、割りばしで突ついてボロボロ崩れるようなら「コウモリの糞」ということが分かります。

ネズミの糞の特徴【茶色で・丸っこい】

ネズミの糞は、「茶色っぽくて、丸っこい」という特徴があります。

日本の家屋によく出るのは「ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミ」の3種類ですが、大きさ・色・コウモリの糞との見分け方をまとめると下記表のようになります。

ネズミの糞の特徴と比較表
種類 ハツカネズミ クマネズミ ドブネズミ
写真 ハツカネズミのフン クマネズミのフン ドブネズミのフン
大きさ 4~7mm 6~10mm 10~20mm
茶色 茶・灰色 こげ茶・灰色
コウモリとの見分け方 小さくて細長い。コウモリの糞と形状が似ているが、『色』が茶色っぽい。 コウモリの糞よりも、「長くて・少し太い」。色も明るい茶色や灰色。 明らかに「太くて・丸い」。1cmを超えていたら、ネズミの糞。

ネズミとコウモリとでは、駆除方法が異なります。ネズミの駆除方法については、下記記事で紹介しています。

>>>ネズミ駆除のやり方

ベランダ・玄関の大量の糞はコウモリの可能性が高い

「ベランダや玄関に黒い・細長い糞が大量に落ちている」という場合は、コウモリの糞の可能性が高いでしょう。

ネズミの場合、屋内の天井裏・屋根裏のように隠れられる場所がないと一か所に留まることはないので、屋外で「大量に」糞が落ちることはありません。

「じゃあ、屋内の天井裏や屋根裏に落ちている糞だったらネズミってこと?」と思ってしまうかもしれませんが、それはまた別の話になります。

屋内の「天井裏・屋根裏」はコウモリも侵入できる

「コウモリ被害」というと、屋外で起こるものと思われがちですが、駆除業者に問い合わせがくるものでは「天井裏・屋根裏」など屋内での被害が多いです。

建物の構造にもよりますが、天井裏・屋根裏は湿気がこもらないように「通風孔」が設けられていることがあり、そこからコウモリが侵入してきます。

とくに、昔ながらの「日本家屋」だと、通風孔が大きかったり、害獣対策が不十分なものが多いので侵入されやすいようです。

コウモリの糞の掃除・消毒のやり方

屋内はもちろんですが、屋外でも「洗濯物を干すベランダ」にコウモリの糞が落ちていた場合は掃除だけでなく「消毒」もしておいた方がいいでしょう。

掃除や消毒の手順は、やり方さえ知っていればそれほど難しいものではないので、専門の業者に頼まなくても自分でできます。

ここでは、コウモリの糞の掃除・消毒のやり方について解説したいと思います。

コウモリの糞の掃除のやり方

コウモリの糞の掃除についてですが、「掃除機は使わない」ように注意しましょう。

掃除機で糞や体毛を吸ってしまうと、掃除機を使う度に糞や体毛が掃除機の排気口から空気中に飛び散ってしまいます。

昔ながらの方法になりますが、糞は「ほうき」と「ちり取り」で集めて、体毛などは雑巾で拭き取るようにしましょう。

また、掃除をする際は衛生面を考慮して「マスク・ゴム手袋」を着用することをおすすめします。

コウモリの糞は可燃ゴミ

はじめて動物の糞を掃除する方は、「糞の中って、寄生虫とか病原菌とかいるんでしょ?これって普通に捨てていいの?」と迷われるかと思います。

一般のご家庭で、自宅敷地内の動物の糞や死骸を処分する場合は、「可燃ゴミ」に出してしまって問題ありません。

ただ、周りの目もありますので、ゴミ袋に入れる前に新聞紙やチラシ、いらないタオルなどで包んでからゴミ袋に入れるのがおすすめです。

コウモリの糞の消毒のやり方

糞の掃除をした後は、『消毒』をしておきましょう。屋外でも「ベランダ」「玄関ドアのすぐ前」であれば、念のため消毒するのがおすすめです。

  • 【必要なもの】
  • ・消毒液
  • ・雑巾3枚
  • ・ゴム手袋
  • ・マスク
  • 【消毒の手順】
  • 1.水を固く絞った雑巾で、コウモリの糞塵や細かい体毛を拭き取る。
  • 2.乾いた雑巾で、乾拭きして余計な水気を拭き取る。
  • 3.消毒液を糞があった場所に噴射して、新しい雑巾で消毒液を広げるように拭く。
  • 4.(3)を2~3回繰り返したら完了。

消毒液についてですが、動物の糞尿専用の消毒液か塩素系漂白剤を希釈して使う方法があります。

動物の『糞尿用消毒液』か『塩素系漂白剤を希釈』

実は、ペット用品に「動物の糞尿用消毒液」があり、最近はネットショップを通じて誰でも購入することができます。

塩素系漂白剤を希釈して使う場合は、製品によって希釈方法が異なりますので注意しましょう。たとえば、「ハイター」を使う場合は「水5Lに専用キャップ約2杯」が目安になります。

塩素系漂白剤は「使用した箇所だけ白くなる」などのデメリットもありますので使用箇所が木材や布剤などの場合は、塩素系漂白剤ではなく専用消毒液の使用をおすすめします。

コウモリの糞がベランダ・玄関に落ちていたときの対処法

糞の掃除方法や消毒方法についてご紹介しましたが、「コウモリそのものを何とかしたい」という方も多いと思います。

コウモリは鳥獣保護法という法律で「勝手に駆除・捕獲・殺傷してはならない」と定められており、違反すると懲役または罰金などの「刑事罰」を受けることになります。

ただ、「近寄ってくるコウモリを追い払う」「自分の家の中に入ってきたコウモリを追い出す」といったことは可能ですので、ここからはその方法についてご紹介いたします。

ベランダ・玄関に来るコウモリは「忌避剤スプレー」

「軒下・ベランダの屋根の部分にコウモリがよく止まって糞をする」という場合は、「コウモリ用の忌避剤(イカリ消毒のスーパーコウモリジェットが有名)」を使って対策します。

使い方は簡単で夕方~夜に、忌避スプレーをコウモリが止まっているであろう軒下・ベランダの屋根部分などに噴射するだけです。

コウモリは帰巣本能がありますので、大体1~3週間は毎日継続してスプレーしておきましょう。

※忌避剤を使う際は、マスクとゴーグル(100均の水泳用でOK)を着用することをおすすめします。

屋根裏・天井裏のコウモリには「くん煙剤」

「屋根裏(天井裏)にコウモリが入ってきてるんだけど・・」という場合は、「くん煙剤」を使ってコウモリを家の外に追い出しましょう。

コウモリ専用のくん煙剤というものはないので、忌避剤の成分が「ハッカ」であるネズミのくん煙剤を使うといいでしょう。

先ほど紹介したコウモリ用の忌避剤スプレー(スーパーコウモリジェット)も主成分は「ハッカ」ですので、ネズミのくん煙剤で十分代用できます。

コウモリの侵入口は網で塞ぐ

コウモリが屋根裏や天井裏に入ってきていた場合は、「侵入口」を網で塞いでおきましょう。

ガッツリ対策したい場合は金網で塞ぐのがベストですが、個人でやる場合は「防獣ネット」を使うのが家に穴を空けなくていいのでおすすめです。

ただ、侵入経路が分からなかったり、自分で作業ができないという場合は、害獣駆除の業者に相談されることをおすすめいたします。

コウモリとネズミの糞の見分け方・対処法まとめ

コウモリとネズミの糞は、「コウモリはより黒っぽく・細長い」「ネズミは茶色っぽく・丸っこい」という特徴がありました。

また、コウモリの糞は乾燥気味で崩れやすく、ネズミの糞は湿っていて崩れにくいという特徴もありましたので、割りばしで突いて確認するのもいいでしょう。

家に寄ってくるコウモリは自分で対策することもできますが、屋内で自分では対策できないという場所もありますので、そのような場合は害獣駆除の業者に一度相談されてみてはいかがでしょうか。

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