「ゴキブリが出た!殺虫剤は・・・ない!」「殺虫剤あるけど・・・途中で切れた!」など、ゴキブリが出たのに殺虫剤がないということはよくあります。
コンビニや24時間スーパーがあれば買いに行ってもいいですが、「今、目を離したらどこに隠れるか分からない・・・」など見失うリスクを考えると今すぐ倒したいという人も多いと思います。
そこでこの記事では、ゴキブリ用の殺虫剤がない人に向けて、家にあるもので殺虫剤の代用品になるものをご紹介したいと思います。
- ※このサイト内では、ゴキブリの実写画像は一切ありませんのでご安心ください。
もくじ
ゴキブリの殺虫剤がない時の代用品一覧
ここでは、ゴキブリ用の殺虫剤がない時に使える代用品とその使い方、特徴などをご紹介します。
「瞬殺できる代用品」から順番に紹介していますが、瞬殺できるものほど「近寄らないといけない」というデメリットがあります。
また、代用品とゴキブリがいる場所によっては相性の悪いものもありますので、自分が使えそうなものがないか下記目次からチェックしてみてください。
ゴキブリ殺虫剤の代用品1.スリッパや雑誌で叩く
「言われなくても分かるわ!」と思われるかと思いますが、一応注意喚起ということで紹介いたします。
ゴキブリの成虫には、「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれる幼虫の卵が詰まった器官があります。
この卵鞘は、危機が迫った際にいつでも切り離すことができ、温めたりすることなく時間が立てば勝手に孵化して幼虫が散らばります。
そのため、ゴキブリが出たときはなるべくスリッパや雑誌で叩き潰さないようにした方がいいでしょう。
ゴキブリを叩き潰したら掃除を徹底
ゴキブリを叩き潰してしまった場合は、周辺をきれいに掃除しておきましょう。
卵鞘の殻は非常に厚く、中の幼虫(になるもの)には薬剤が効かないのでバルサンや殺虫剤を撒いただけでは駆除ができません。
雑巾でしっかり拭きとって、家具の隙間に卵鞘が残らないようにしましょう。
ゴキブリ殺虫剤の代用品2.濡れタオルハンマー
名前の通り、「タオルを濡らして、先端を縛ってハンマーにした」ものです。
スリッパよりも当てづらいですが、威力が強く、少し離れた位置から攻撃できるので近寄るのが怖い人向けです。
- 【濡れタオルハンマーの作り方】
- 1.タオルを水で濡らす。
- 2.水がボタボタ垂れない程度に、固く絞る。
- 3.先端を結ぶ。
濡れタオルハンマーは薄い壁や棚には使わない
この濡れタオルハンマーについてですが、威力が高いため、薄い壁や棚など壊れやすい場所には使わないようにしましょう。
床や畳など、ある程度の衝撃に耐えられる場所のみ使用するようにしてください。
また、使用する際は、回りのものや人に当たらないように十分注意してください。
ゴキブリ殺虫剤の代用品3.熱湯をかけて瞬殺
ゴキブリに限ったことではありませんが、昆虫の体はタンパク質の塊なので、熱湯をかけるとタンパク質が固くなって正常な機能が失われて絶命します。
タンパク質の変性が始まる温度が60度くらいなので「60度以上の熱湯が効く」と言われていますが、60度位だとゴキブリの外殻(ツルツルした固い皮)で熱が防がれます。
なので、目安として70度以上の熱湯をかけるのがおすすめですが、「沸騰したお湯」であれば即死ですので温度のことはあまり気にする必要はありません。
周囲への飛び散りが心配な方は、「かたくり粉でとろみをつける」方法もあります。
※火傷をしないように十分注意してください。安全面を考えると、洗剤を使った方法がおすすめです。
熱湯は使用場所に要注意
熱湯を使ってゴキブリを退治する場合には、「周囲の環境」に注意しておきましょう。
主な使用場所は、「キッチンの耐熱テーブル・シンク、マットやラグの上、お風呂場・浴室、玄関」などですが、熱湯がかかったら壊れそうなものにはかけないように注意しましょう。
また、熱湯をかける際は「ゆっくり、周りに飛び散らないように」注意しながらかけてください。
ゴキブリ殺虫剤の代用品4.洗剤をかけて退治
洗剤の中には、「界面活性剤」と呼ばれる水と油をよくなじませる成分が含まれています。
この界面活性剤入りの洗剤をゴキブリにかけると、「気門」と呼ばれる器官(人間で言うところの肺)が塞がれて窒息死します。
「界面活性剤『不使用』」でなければ、食器用洗剤でも洗濯用洗剤でも効果は同じですので、手近なものをお使いください。
「油がなくなるから」は間違い
一般住宅で出るようなゴキブリは油がかかったかのようにテカテカしていますが、あれは油ではなくケラチンと呼ばれる成分が主成分だからテカテカ光っているだけです。
なので、「ゴキブリは油がなくなったら絶命する」「油がなくなったら乾燥して絶命する」というのは間違った情報ですのでご注意ください。
ちなみに、ケラチンは人間の髪の毛の一番外側の「艶(つや)」を構成する成分でもあり、髪の毛の艶がなくなるのは加齢や栄養不足でケラチンが不足するためです。
ゴキブリ殺虫剤の代用品5.高濃度アルコールスプレーで退治
界面活性剤と同じように「気門」を塞いでゴキブリを退治できるのが、「高濃度アルコールスプレー」です。
「高濃度」としているのは、市販品の除菌用アルコールスプレーのアルコール濃度が60%未満のものが多いからです。
アルコールの種類は問いませんが、濃度が薄いと退治するまでの時間が長くなるので、大体アルコール濃度が60%以上のものを使うのがおすすめです。
ペットや赤ちゃんがいるご家庭におすすめ
このアルコールスプレーを使った駆除方法ですが、「ペットや赤ちゃん」がいて殺虫剤が使えないという方におすすめの退治方法です。
ネットが普及した今でも、市販の殺虫剤やベイト剤の誤飲による事故がありますので、注意しましょう。
また、アルコールスプレーを使った後はペットが舐めないように、「固く絞った雑巾で水拭き→乾いた雑巾やティッシュで乾拭き」することをおすすめします。
ゴキブリ殺虫剤の代用品で「逃げられない」ようにする方法
「お湯で瞬殺だった!」「洗剤かけたら一発だった!」という人がいる一方で、「アルコールスプレーが効かなくて逃げられた」「洗剤(お湯)が当たらなくて逃げられた」という人もいらっしゃいます。
お湯や洗剤はゴキブリに当たらないと効果がありませんし、アルコールスプレーも気門を防げるほどの量を吹きかけないといけないので、逃げられてしまうこともあると思います。
そこでここでは、代用品でゴキブリが死ぬまで「逃がさないようにする」方法をご紹介します。
ゴキブリをペットボトルに閉じ込めてから殺虫剤の代用品をスプレー
一時期ツイッターで流行った方法ですが、「底を切り落としたペットボトルでゴキブリを閉じ込めて、飲み口側から殺虫剤をスプレーする」という方法があります。
この方法なら、先にペットボトルでゴキブリを逃げられないように捕まえてから、ゆっくりお湯や洗剤を流し込んで退治することができます。
ただ、熱湯だと漏斗や飲み口からきれいに注げるような容器がないと手にかかって危ないので、そういったものがない人は洗剤やアルコールスプレーを使うことをおすすめします。
食べ物でおびき寄せると捕まえやすい
「高速で動いているから、ペットボトルで捕まえるなんて無理!」という場合は、「食べ物」を使ってゴキブリをおびき寄せてみてはいかがでしょうか。
参考までに、ゴキブリ用のホウ酸団子の作り方を応用した「ゴキブリが食いつく餌の作り方」をご紹介します。
- 【ゴキブリが食いつく餌の作り方】
- ・にんにくや玉ねぎのすりおろしを用意する(チューブでOK)
- ・パンやビスケットに塗ってなるべく壁の近くに置く
ゴキブリはねぎ類の臭いに寄ってくるので、にんにくや玉ねぎのすりおろしを使うのがベストです。
にんにくや玉ねぎがないときは、ポテトチップスや揚げ物系スナック菓子のような「臭いの強いもの」を代用するといいでしょう。
ゴキブリの殺虫剤も代用品もなくて逃げられたときの対処法
「殺虫剤も代用品もなくて、コンビニに買いに行ったけど逃げられた・・・」ということも起こると思います。
そのようなときは、ベイト剤もしくはくん煙剤(バルサン)を使うといいでしょう。
ゴキブリに逃げられたときはくん煙剤(バルサン)か毒餌
一番確実なのは「くん煙剤(バルサン)」を使うことですが、「準備が大変」「虫がいっぱい出てきたら死骸が片づけられない」という声をよく聞きます。
そのような場合は、「毒餌(ベイト剤やホウ酸団子)」を使うのがおすすめです。
毒餌であれば、ゴキブリの死骸が一度にたくさん出ることはありませんし、家具にカバーをつけたりするなどの準備も必要ないのでラクです。
ただ、毒餌だと効果が出るまでに時間がかかるので、すぐに退治したい人はくん煙剤を使って、頑張って死骸処理をする方がいいかもしれません。
便利屋さんにバルサンの後の片付けを依頼するのもあり
バルサンを使った後の片付けを「便利屋さん」に依頼するのもありです。
ただ、便利屋さんだからと言って何でも対応してもらえるわけではないので、電話で対応可能かどうか確認しておきましょう。
また、「死骸の処分」については、便利屋さんが産業廃棄物処理の資格を持っていない限り、自分で一般可燃ごみの日に出すことになるのでその点も注意しましょう。
ゴキブリの殺虫剤がない時の代用品まとめ
ゴキブリの殺虫剤がない時の代用品や、ゴキブリに逃げられないためのコツなどについて解説いたしました。
「窓や玄関から偶然1匹入ってきた」ということであれば、今回のような方法で駆除すれば終わりですが、「窓や玄関を開けていないのに部屋の中にゴキブリがいた」となると防除策を考えた方がいいでしょう。
また、ゴキブリ用の殺虫剤は『2本』常備しておくと、買い忘れや薬剤切れを防ぐことができるので検討してみてください。