ゴキブリ駆除

ゴキブリはどこから入る?侵入経路別の対策を解説

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「部屋を閉め切っているのにゴキブリが出る」「バルサンを焚いたのにゴキブリが出る」という場合。

このような場合、「どこからゴキブリが入っているのか?侵入経路が分からない」ということでお困りの方が多いと思います。

ゴキブリは隙間があればどこからでも家の中に入ってくるので、「対策はバッチリなはず!」という方でも見落としがあるかもしれません。

そこでこの記事では、ゴキブリがどこから入ってくるのか、侵入経路や場所別の対策について解説したいと思います。

※ゴキブリの写真はありませんので、ご安心ください。

ゴキブリはどこから入る?侵入経路と対策

「ゴキブリがどこから入ってくるのか、もう分からない・・・」という方に向けて、ゴキブリの侵入経路一覧からご紹介したいと思います。

紹介している順番は、「ゴキブリの侵入経路になりやすく、早めに対策した方がいい」順番で紹介しております。

また、基本的な侵入経路と一緒に「侵入防止対策」も紹介していますので、対策方法がわからない方もチェックしてみてください。

ゴキブリ侵入経路1.換気扇・通風孔・24時間換気

通常、換気扇・通風孔・24時間換気口については、害虫が家の中に入ってこないようにする「防虫網・カバー」が外側に取り付けられています。

ただ、この防虫部品が経年劣化で破損していたり、古い建物や一部の廉価品だと元から付いていないことがあります。

対策としては、「防虫部品が付いている製品に交換する」になりますが、これは個人でできるものではないのでリフォーム会社や工務店に相談しましょう。

ゴキブリ侵入経路2.エアコン

エアコンは、空気を冷やしたときに「水(結露)」が発生するので、それをエアコンの外に排出するために屋外にドレンホースが伸びています。

このドレンホースは何もしていないとむき出しの状態になっているので、チャバネゴキブリやカナブンなどの小さい虫が侵入してくることがあります。

ドレンホースには、「ドレンキャップ」と呼ばれる専用の防虫キャップがありますので、まだ取り付けられていない方は早めに取り付けられることをおすすめいたします。

壁に空いたスリーブ穴も確認

エアコン周りはゴキブリの侵入経路になりやすく、ドレンホースが通る「スリーブ穴(壁に空いた穴)」も確認しておいた方がいいでしょう。

スリーブ穴とドレンホースの隙間には、「隙間埋めパテ」が使われているかと思いますが、このパテが劣化して隙間が空いているとゴキブリの侵入経路になります。

隙間埋めパテは、「大きく剥がれている、カビが生えている」などがなければ、既存のパテの上から重ね埋めしても問題ありません。

ゴキブリ侵入経路3.ベランダ

賃貸マンションのゴキブリの侵入経路で一番多いのが、「ベランダ(エアコン関連含む)」です。

ベランダの排水溝では、ゴキブリに限らず「虫の卵・幼虫」が溜まりやすいので、掃除をしていないとベランダで虫が繁殖することがあります。

また、隣接している部屋からゴキブリが移動してきたり、外からゴキブリが飛んでくるということもあるので、しっかりと対策をしておいたほうがいいでしょう。

防虫剤(忌避剤)と防虫ネットで対策

「隣接している部屋からのゴキブリの移動を防ぐ」場合は、『防虫剤(忌避剤)』を使うといいでしょう。

赤ちゃんやペットが居て殺虫剤を使いたくない人は、『ハッカ油』をベランダに撒いておくという方法もあります。

また、「近隣の飲食店や緑地からの飛来を防ぎたい」という場合は、『防虫ネット』をベランダに設置しておきましょう。

ゴキブリ侵入経路4.排水管

お風呂場・洗面所・キッチンなどの「水回りの設備」には、水を家の外に流す「排水管」が取り付けられています。

この排水管は、家の排水桝(汚水桝)と呼ばれる場所を通って、公共の下水道に流れていきます。

しかし、「排水管」の中には常に水が流れているわけではないので、「下水道→排水桝(汚水桝)→排水管→家の中」へとゴキブリが侵入してくることがあります。

排水トラップがあれば大丈夫

「つまり、家の排水口からゴキブリが出てくるってこと?」とびっくりされるかもしれませんが、基本的にその心配はないでしょう。

というのも、室内で目視できる排水管には「排水トラップ(配管がU字やT字になっている部分)」があり、そこに水が溜まっているので虫は上がってこれないようになっています。

ただ、しばらく水を流していないと封水(溜まっている水のこと)が蒸発して虫が部屋に入ってこれるようになるので、長期間家を空けるときは水を流して、排水口にラップをしておくことをおすすめします。

ゴキブリ侵入経路5.排水管の貫通穴

排水管があるところには、排水管を通すための「貫通穴(スリーブ)」があります。

この貫通穴には「カバー」が取り付けられるのですが、古い建物だとこのカバーがなく、排水管が貫通穴にそのまま挿し込まれているだけのものがあります。

今は、後付けできるカバーや防臭キャップがネットで誰でも購入できますので、カバーがない人は自分で取り付けるのが費用・時間の両方からおすすめです。

ゴキブリ侵入経路6.玄関

「玄関は、さすがに出入りするときに気づきます!」と思うかもしれませんが、いつも足元や天井、蝶番の隙間をすべて確認されていますか?

ドアに張り付いていたゴキブリは、ドアが空いた際に家に入ってくることがあるので、「玄関まわりにゴキブリが留まらない・近寄らない」ようにする対策が必要です。

たとえば、ベランダのゴキブリ対策で紹介したような「忌避剤(ハッカ油など)」を玄関にも撒いて、ゴキブリが近寄らないようにしておいたほうがいいでしょう。

ゴキブリ侵入経路7.窓

窓を開けっ放しにしていると、網戸を使っていてもゴキブリが部屋の中に入ってくることがあります。

網戸には窓枠との隙間を埋めるパッキンが一応ついていますが、クロゴキブリのような平べったくて大きいゴキブリは力で突破してしまうことがあります。

「隙間テープ」である程度の防除はできますが、ゴキブリが活動する「夕方~夜」は窓を開けない、窓を開けるときは「窓と網戸の間にゴキブリがいないかチェックする」といった基本的なことを徹底した方がいいでしょう。

2階以上の部屋にゴキブリはどこから入ってくる?

「マンションの10階で、窓も閉め切っているのにゴキブリが入ってきた」という方もいらっしゃると思います。

マンションの高層階は虫がでづらいイメージがありますが、「100%虫が出ない」というわけではありません。

ここでは、建物の2階以上の部屋でゴキブリがどこから入ってくるのか、どんな対策が有効なのかなどについて解説したいと思います。

『部屋を閉め切っている』のに2階以上でゴキブリが出てくる原因

部屋を閉め切っているのに、建物の2階以上でゴキブリが出てくる場合、下記原因が考えられます。

  • 【2階以上でゴキブリが出る原因】
  • ・1階(他の部屋)から侵入したゴキブリが登ってきた
  • ・部屋の中に隠れていたゴキブリが繁殖した

戸建てでもマンションでも、「建物の排水設備・換気扇(ダクト)設備」は壁の中で繋がっているので、他の部屋から侵入したゴキブリがあなたの部屋まで移動することがあります。

また、賃貸住宅や中古住宅の場合、引っ越し前は壁の中や通風孔・天井裏に隠れていたゴキブリが、引っ越しで家具が増えて隠れ場所が増えたことにより、人間の目に見える場所まで移動することがあります。

ゴキブリの侵入経路よりも『隠れ場所』への対策が重要

他の部屋から侵入するゴキブリも、部屋の中に隠れていたゴキブリも、どちらも「ゴキブリの隠れ場所」への対策が重要になります。

具体的には、「くん煙剤(バルサンなど)」で目視で確認できないような隙間に隠れているゴキブリの成虫を一気に駆除するか、ベイト剤で徐々に数を減らすかといった対策になります。

ちなみにくん煙剤を使う場合は、成虫の駆除と卵の駆除で2回やる必要があり、はじめての方だとやり方が分からないと思いますのでご紹介しておきたいと思います。

くん煙剤を使ったゴキブリ駆除のやり方

くん煙剤の使い方手順は製品パッケージや説明書に詳しいやり方が書いてありますので、共通した基本の流れだけご紹介いたします。

  • 【くん煙剤の使い方】
  • 1.食器棚やベッド・ソファーなど薬剤がかかったら困る場所に、カバーをかける。
  • 2.火災報知器に専用のカバーを取り付ける。
  • 3.くん煙剤に水を入れて発煙させる。
  • 4.使うくん煙剤で指定された時間、待つ。
  • 5.ゴキブリの死骸を可燃ゴミ袋に集めて、床や壁を固く絞った雑巾で拭く。
  • 6.3週間ほど時間を空けて、再度、くん煙剤を焚く。
  • ※くん煙剤の使い方は製品によって微妙に異なりますので、製品ごとの説明書を必ず確認してください。

「3週間ほど時間を空けて、再度くん煙剤を焚く」のは、ゴキブリの卵にはくん煙剤が効かないためです。

3週間という時間は、卵は孵りますが、新たな卵はまだ産みつけられない時期ですので、このタイミングでくん煙剤を使うのがいいとされています。

ゴキブリはどこから入る?侵入経路と対策まとめ

ゴキブリの基本的な侵入経路や場所別の対策について、解説いたしました。

具体的な場所を色々と紹介しましたが、「ゴキブリが入ってきやすい場所」から順番に紹介しましたので、何からやっていいか分からない人は上から順番にチェックするところから始めるのがおすすめです。

ただ、どれだけやってもゴキブリが減らないという場合は、一度専門の業者に相談されることを検討されてみるのもいいでしょう。

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