その他の虫駆除

排水溝から虫がわく?キッチン・お風呂場の小さい虫の退治方法とは

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「羽をもった小さい虫が排水溝からいっぱいわく」

「細長い幼虫が排水溝の水の中にたくさんいる」

上記のように、排水溝の中から『小さい虫がいっぱいわく』というトラブルは、一般家庭でもよく起こります。

よく「掃除不足が原因」と言われますが、毎日排水溝掃除をしていても環境的要因で虫が大量にわくことはあります。

この記事では、排水溝から虫がわく原因や対処方法などについて解説したいと思います。

排水溝から虫がわく原因とは?

「ちゃんと掃除しているのに虫がわくのは、なぜ?」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。

実は、排水溝から虫がわく原因には、大きく分けて下記3つがあります。

それぞれ、詳しく解説したいと思います。

排水溝から虫がわく原因1.封水切れ

排水溝には、「封水」と呼ばれる「虫や悪臭の逆流を防止する『水たまり』」があります。

この水たまりがなくなると、排水管から虫や悪臭が家の中に上がってくるようになります。

  • 【封水が切れる原因】
  • ・長期間水を流していない
  • ・排水溝の部品が壊れている

封水が切れる原因は上記2つで、「毎日排水溝に水を流しているのに、封水がなくなっている」という場合は部品破損の可能性が高いでしょう。

部品が破損しているときは、水道修理業者に新しい排水溝への交換を依頼しましょう。

排水溝から虫がわく原因2.掃除不足

「封水があれば、排水溝から虫が発生することはない」と思われる方もいらっしゃいますが、掃除をしていなければ虫がわきます。

記事後半でも紹介している「チョウバエ(コバエ)」は、1匹から200~300個の卵が産まれ、汚水の栄養だけで成虫まで育つことができます。

掃除不足で虫がわいていた場合は、「熱湯」を使うことで一時的に虫の数を減らすこともできます。

排水溝から虫がわく原因3.環境的要因

「掃除しているのに、虫がわく」という家で一番多い原因が、『環境的要因』です。

  • 【環境的要因の一例】
  • ・下水道や排水桝で虫が繁殖している
  • ・上下の階で虫が繁殖している
  • ・温度や湿度が高く例年より虫が繁殖している

上記のように、環境的要因とは「室内の排水溝以外に原因がある」ことを指します。

この環境的要因が原因の場合は、専用の薬剤を使った駆除が必要になります。

虫ごとに使う薬剤が異なりますので、詳しい内容は次の「排水溝からわく虫の種類と対処法」で解説いたします。

排水溝からわく虫の種類と対処法

ここでは、排水溝からわく虫の種類と各対処法をご紹介します。

排水溝からわく虫1.チョウバエ(コバエ)

  • 【特徴】
  • 大きさ:4~5mm
  • 色:茶褐色~灰褐色
  • 発生時期:4~11月ごろ(ほぼ1年中)

「排水溝からわく虫」というと、チョウバエ(コバエ)が一番有名です。

幼虫は「黒い細い線のような虫」で、成虫になると「非常に小さい蛾」のような姿になります。

チョウバエは、『一回の産卵で200個以上の卵を産み、1~2週間で成虫まで育つ』という驚異の繁殖スピードを持っています。

そのため、初めてトラブルに遭った人からは「急に虫がわいた!」と言う言葉をよく聞きます。

チョウバエ(コバエ)の退治方法

チョウバエ(コバエ)の卵は水の中に産みつけられ、幼虫も水の中で育つので、「水の中に専用の駆除剤」を入れて駆除します。

専用の駆除剤は色々ありますが、「デミリン発砲錠」が有名です。

使い方は簡単で、『大体2週間に1回、室内の排水パイプにデミリン発砲錠を入れるだけ』です。

また、戸建ての人で、排水桝を開けられる人は、排水桝に直接デミリン発砲錠を入れると効果的です。

排水溝からわく虫2.ユスリカ

  • 【特徴】
  • 大きさ:0.5mm~1cm
  • 色:茶褐色~灰褐色
  • 発生時期:3~11月(ほぼ1年中)

チョウバエの次に排水溝からよくわく虫が、『ユスリカ』です。

卵や幼虫は1mm以下の大きさなので、目視で確認することができず、成虫になってようやく「虫がわいた」と分かる虫です。

ユスリカは、『1回の産卵で600個以上の卵を産み、約1週間で成虫になる』という、チョウバエ以上の繁殖力を持っています。

ユスリカは「水の中の有機物(ゴミ)を食べて、水をきれいにする」ので、一概に害虫とは言えません。

ただ、ユスリカが繁殖すると別の虫の餌になってしまうことがあるので、大量繁殖すると駆除の対象になります。

ユスリカの退治方法

ユスリカもチョウバエと同じく、「水の中に専用の駆除剤」を入れて駆除します。

チョウバエとユスリカの駆除剤は同じで、「デミリン発砲錠」が有名です。

使い方のおさらいですが、『大体2週間に1回、室内の排水パイプにデミリン発砲錠を入れるだけ』です。

排水溝からわく虫3.クロバネキノコバエ

  • 【特徴】
  • 大きさ:1~2mm
  • 色:黒~暗褐色
  • 発生時期:1年中(梅雨に大量発生)

「クロバネキノコバエ」は、基本的にはベランダの排水溝や観葉植物の土のように「土がある場所」で大量繁殖します。

ただ、室内の別の場所で繁殖したクロバネキノコバエの成虫が、水を求めて排水溝に寄ってくるということがあります。

このような場合は、室内の別の場所で繁殖しているクロバネキノコバエを駆除しなければ、ずっと数が増え続けます。

クロバネキノコバエの対処方法については、下記ページ内で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。

キッチン・お風呂場の排水溝からわく虫の予防方法

「今は虫がいないけれど、簡単にできる予防方法を知っておきたい」という方もいらっしゃると思います。

そこでここでは、簡単にできるキッチン・お風呂場排水溝の虫予防策を紹介したいと思います。

排水溝からわく虫は『熱湯』で大体予防できる

チョウバエ(コバエ)やユスリカは、「熱湯」を排水溝から流しいれると、大量発生を予防することができます。

  • 【熱湯を使った排水溝の虫予防】
  • 50~60℃位のお湯を、排水溝に流すだけ。
  • ※60℃以上のお湯を使うと、排水管を傷めてしまうので使わないようにしましょう。

虫の卵もたんぱく質の塊ですので、お湯を使うことで死滅させることができます。

チョウバエ(コバエ)、ユスリカ以外にも「水の中に卵を産む虫」全般に、この予防策は使えます。

排水管・排水桝で大量発生していたら効かない

熱湯は、室内の排水溝付近で発生している虫には効果的ですが、「排水管の奥、排水桝で大量発生している虫」には効果がありません。

排水溝から熱湯を流しいれても、排水管の奥や排水桝に辿りつくころには、虫の卵を死滅させるほどの熱は残っていません。

そのため、「お湯を流しているのに虫がわく」という場合は、薬剤を使って虫を駆除した方がいいでしょう。

排水溝の奥からわく虫の予防方法

キッチン・お風呂場両方とも、排水溝の奥、排水管(パイプ)からわく虫予防では「液体パイプクリーナー」による排水管掃除をするのがおすすめです。

  • 【液体パイプクリーナーの使い方】
  • 1.排水パイプに液体パイプクリーナーを入れる
  • 2.15~30分放置する
  • 3.水をたっぷり流して完了
  • ※使用量と放置時間は、製品説明書を確認しましょう。

液体パイプクリーナーを使うことで、排水管内の汚れを溶かして、排水管内で虫がわくのを予防できます。

液体パイプクリーナーによる掃除は、大体1~2週間に1回くらいの頻度でやるといいでしょう。

排水溝からわく虫への対処方法まとめ

キッチンやお風呂場の排水溝内で繁殖する「チョウバエとユスリカ」は、繁殖スピードは早いですが、薬剤を排水溝に入れるだけで駆除・防除ができます。

また、日頃からできる対策としては、「50~60℃くらいのお湯を入れる」「液体パイプクリーナーで掃除する」などの方法があります。

駆除業者に依頼するよりも、費用はかかりませんので、まずはこれらの対策を試してみてはいかがでしょうか。

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