ネズミ駆除

クマネズミの駆除方法とは?簡単にできる対策を解説

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「自分でできるクマネズミの駆除方法を知りたい」と思われる方は、多いようです。

民家で「ネズミが出た!」というと、大体は「クマネズミ」のことなので、それだけニーズが高いのだと思います。

ネズミの種類によって、大きく駆除の手順や道具が変わることはありませんが、「駆除時の細かいポイント」はやはり変わります。

この記事では、ネズミの中でも「クマネズミ」を自分で駆除したいという方に向けて、駆除のやり方やコツなどをご紹介いたします。

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クマネズミの駆除前に確認しておくこと

クマネズミの見分け方

この記事を読まれている方の多くは、「家に出たのがクマネズミ」という確信があるのだと思います。

しかし、「クマネズミだと思ったけど、ハツカネズミだった」「クマネズミではなく、ドブネズミだった」というように、実際にいるのが違うネズミという可能性もあります。

そこでまずは、本当に家にいるネズミがクマネズミなのかどうか、判別する方法についてご紹介したいと思います。

クマネズミの特徴・生態・発生場所

クマネズミの特徴

簡単に、クマネズミの「特徴・生態・発生場所」などをまとめた表をご紹介いたします。

下記表に記載の内容に心当たりがあれば、ほぼクマネズミで間違いないでしょう。

項目 特徴
見た目の特徴 体長は、17cm~25cmほど。耳が大きく、尻尾が体長より少し長い。
習性・発生場所 高い場所が好きなため、民家だと屋根裏・天井裏などに巣を作りやすい。
食害の特徴 雑食だが、種子・穀類・果実類を好んで食べる。繁華街など餌が豊富な場所では、肉類が多い傾向。
特別な生態 毒餌・殺鼠剤に耐性を持った、「スーパーラット」がいる。近年は、都心部で30cm以上の大型のクマネズミが増えている。

上記内容の中でも、「体長が17cm以上ある」「屋根裏・天井裏に巣を作っている」の2つの特徴に当てはまっていれば、ほぼクマネズミで間違いないでしょう。

一方で、「まだネズミの姿をはっきり見たわけではない」という方もいらっしゃると思いますので、そういった方向けの判別方法を次でご紹介します。

クマネズミのラットサイン(糞・足跡)の特徴

業者がネズミの種類を判別する際は、「糞の形状や、足跡の大きさ」などの「ラットサイン」と呼ばれる痕跡を見て判別を行います。

民家に出る「ハツカネズミ」「クマネズミ」「ドブネズミ」は、それぞれのラットサインが特徴的なので、はじめての方でもなんとなくで種類の判別ができるでしょう。

クマネズミの糞の大きさ・形状

クマネズミの糞の大きさ・形状

クマネズミの糞は、5~12mm程度の細長い形状をしています。ただ、餌が豊富な場所のクマネズミの糞は12mmを超え、ドブネズミと同じような大きさになっているので、大きさだけでは判別が難しいでしょう。

そのため、より正確に見分けたい場合は「糞の落ち方」も注目します。

クマネズミは、歩きながら排泄するため、「糞がまばらに落ちている」のであれば、ほぼクマネズミで間違いないでしょう。

クマネズミの足跡の特徴

クマネズミのラットサイン

クマネズミは、高い場所を好むため、屋根裏・天井裏、柱や電線がむき出しになっている壁面などに足跡が残っている場合は、クマネズミの可能性が高いでしょう。

一方で、建物の1階に足跡があった場合でも、「棚の上」「壁をよじ登った形跡」など高い場所を目指した痕跡があれば、クマネズミの可能性が高いでしょう。

クマネズミの駆除は簡単にできる

クマネズミの駆除の流れ

クマネズミの駆除についてですが、「家中にネズミが大量にいて、常に糞尿の臭いが充満している」などの状況でなければ、自分で駆除することが可能です。

簡単に、大まかな流れを紹介すると下記のようになります。

  • 【クマネズミの駆除の流れ】
  • 1.忌避剤で追い出す
  • 2.侵入経路を塞ぐ
  • 3.殺鼠剤と粘着シートで駆除する

ここでは、上記流れの各作業のやり方について解説したいと思います。

クマネズミの駆除方法1.忌避剤で追い出す

忌避剤の使い方

最初は、数を減らすために「忌避剤」を使って建物の中からネズミを追い出します。

忌避剤は、水を入れると煙が出る「くん煙剤」を使います。

スプレータイプもありますが、クマネズミは屋根裏や天井裏など高い場所に巣を作るので、隅々まで行きわたるくん煙剤がベストです。

くん煙剤の使い方

くん煙剤は、「火災報知器に専用のカバーを被せ、容器に薬剤と水を入れて、指定時間待つだけ」で大丈夫です。

基本的に、屋根裏・天井裏にくん煙剤の容器を置くことになるので、家具にカバーをかけたりする必要はありません。

製品パッケージに、水を入れて待つだけなので誰でもできますが、不安な人は製品パッケージの説明書きを確認されるといいでしょう。

クマネズミの駆除方法2.侵入経路を塞ぐ

ネズミの侵入経路の塞ぎ方

忌避剤でネズミを追い出した後は、「ネズミの侵入経路」を塞ぎます。

侵入経路によって使うべき道具が異なるので、ここでは表に一覧をまとめてご紹介したいと思います。

侵入経路 使う道具
外壁のひび割れ 外壁用パテ
エアコン配管の隙間 配管用パテ
基礎と土台の隙間、通風口 防鼠版

上記がネズミの侵入経路一覧と使用すべき道具の対照表です。外壁用パテと配管用パテですが、こちらは「すきまパテ」と呼ばれる製品なら1つで兼用できます。

「基礎と土台の隙間」「通風口(孔)」については、パテで塞ぐと換気ができなくなってしまうので、防鼠版と呼ばれるネズミ避け用の金網を使います。

クマネズミの駆除方法3.殺鼠剤の使い方

クマネズミの殺鼠剤の使い方

侵入経路を塞いだら、次は殺鼠剤と粘着シートで忌避剤が効かなかったネズミの駆除を行います。

殺鼠剤と粘着シートは併用することで、効果を最大限発揮することができるので、両方実施されることをおすすめします。

設置方法や事前準備があるため、まずは「クマネズミ向け」の殺鼠剤の準備について解説いたします。

クマネズミ専用の殺鼠剤の作り方

「作り方」と言っても、市販の殺鼠剤にクマネズミの好物を混ぜ込んで、適した場所に設置するだけで完了します。

  • 【クマネズミ専用の殺鼠剤の作り方】
  • 1.スーパーラット対応の殺鼠剤を準備する
  • 2.コーン油を殺鼠剤に混ぜる
  • 3.屋根裏や食害に遭った場所付近に、殺鼠剤を設置する

クマネズミの場合、ハツカネズミやドブネズミと違い、「スーパーラット」と呼ばれる殺鼠剤に耐性を持った個体がいます。

そのため、殺鼠剤を選ぶ際は「スーパーラット対応(今は大体対応していますが、念のため)」を選ぶようにしましょう。

クマネズミの駆除方法4.粘着シートの使い方

粘着シートを使ったクマネズミの駆除方法

殺鼠剤が準備できたら、粘着シートの設置も行いましょう。

  • 【粘着シートの設置ポイント】
  • 1.屋根裏などの狭い場所では、「シートを隙間なく敷き詰める」
  • 2.「毒餌→粘着シート」の流れになるように設置する

粘着シートについてですが、「通り道に1~2枚」設置するだけでは、その横を通られたり、ネズミの体についた油・汚れが付着するだけで逃げられてしまいます。

そのため、粘着シートを設置する際は屋根裏などの狭い場所では、「隙間なく敷き詰める」ようにするのがポイントです。

粘着シートは【防水仕様】を選ぶ

「粘着シートの上をネズミが通った形跡はあるけど、全然捕まらない」という場合は、お使いの粘着シートが【防水仕様】になっているか確認してみましょう。

個人向けのネズミ捕りシートの中には「防水仕様」になっていないものがあり、防水仕様になっていないと油まみれの湿ったネズミは捕まえづらくなります。

これから粘着シートを準備するという方についても、「防水仕様」になっているかどうか確認されてから購入することをおすすめいたします。

クマネズミの駆除費用の単価や相場について

「クマネズミの数が多すぎる」「糞尿被害がひどすぎて、とにかく早く駆除しないと危ない」というような場合は、駆除業者への依頼をおすすめします。

ただ、ネズミ駆除業者の場合、正確な料金が現場見積りになるので、料金がどれくらいかかるか分からなくて心配だと思います。

そこでここでは、クマネズミの駆除に大体どれくらいの料金がかかるのかについてご紹介したいと思います。

※単価設定は、業者によって異なります。正確な料金は、見積り無料の業者に見積り依頼をして確認しましょう。

クマネズミの駆除を業者依頼した場合いくらかかる?

ネズミ駆除の場合、ネズミの種類ではなく「駆除施工範囲×施工内容×追加作業(清掃消毒・死骸処理など)」によって料金が決まります。

項目 料金目安
1平米当たりの駆除単価 500~900円ほど
施工内容について ・殺鼠剤、粘着シートは坪当たりの基本料金に含まれる・外壁の穴埋め作業:1~3万円(1ヶ所あたり)
追加作業について ・消毒清掃:1~3万円(固定が多い)
・死骸処理:0~2万円(オプション制が多い)

大体ですが、上記のような料金構成を考えておくといいでしょう。

ちょっとわかりづらいので例を出すと、「2階建て一般住宅で、殺鼠剤・粘着シートの設置のみで追加作業なしで、『5~12万円ほど』」が目安です。

ただ、料金は業者によって数万円単位で変わることも多いので、複数業者から見積りを取られることをおすすめいたします。

クマネズミの簡単な駆除方法まとめ

クマネズミを自分で駆除するときは、「忌避剤で追い出し→侵入経路を塞ぐ→殺鼠剤&粘着シートで駆除」の流れで行います。

準備や実行は大変ですが、業者に依頼するよりも安く済ませることができるので、急な出費を抑えたいという方にはおすすめです。

一方で、「自分でやったけど無理だった」「被害が深刻化してしまった」と状況が悪化することもあるので、安心感を重視される方は業者依頼をおすすめいたします。

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