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ムカデはどこから家に入る?侵入経路一覧と自分でできる対処法とは

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「基本的に窓は閉めているのに、家の中にムカデが侵入してくる」というようなお悩みを聞くことがあります。

ムカデの体はゴキブリの体よりも「薄い」ので、4~5ミリの隙間であっても「すいすい」通ってしまうため、何も対策をしていないと簡単に家の中に侵入されてしまいます。

また、ムカデはどこにでもいる害虫であり、特に「建物の基礎(床下のこと)」には必ずいる害虫ですので、基本的な侵入対策をやっておいた方がいいでしょう。

この記事では、ムカデが家に入ってきて困っている方に向けて、侵入経路や自分でできる防除方法などについて解説したいと思います。

ムカデの侵入経路一覧を多い順に紹介

ムカデの侵入経路一覧

まずは、ムカデの侵入経路一覧を「被害報告が多い」順にご紹介したいと思います。

ちなみに、ムカデの侵入経路は100%特定ができるものではなく、ムカデを発見した場所から推測するものなので「防除対策は全箇所」やることをおすすめいたします。

記事下部では自分でできる対処法を紹介していますが、「自分でやるのは無理そう」と思ったら、害虫駆除業者に相談されることをおすすめいたします。

ムカデの侵入経路1位.玄関や窓枠の隙間

玄関・窓枠の隙間からムカデが侵入する

ムカデの侵入経路で一番多いのが、「玄関ドア、窓枠の隙間」です。

玄関ドア下側には「強風時の指詰め防止策」や「換気扇使用時の減圧によるドア開閉のしづらさ解消」のための隙間、窓は「引き違い構造特有の隙間」「サッシに入った雨水を抜く穴」などの隙間が存在します。

どちらの場合でも、虫が入ってこないようにゴムパッキンやブラシ状の隙間モールが取り付けられていますが、経年劣化によりこの隙間が大きく広がってしまうとムカデのような虫が家の中に侵入してくるようになります。

築15年以上の家や周りに田んぼ・山・緑地公園があるなら要対策

玄関ドアや窓枠の下側にできる隙間は、大体「築15年」を経過すると徐々に大きくなっていきます。

そのため、築年数が15年以上で「ムカデが家に出た!」という方は、玄関ドアと窓枠の隙間対策を検討された方がいいでしょう。

また、築15年以下であっても周りに「田んぼ・山・緑地公園」がある場合は、玄関・窓まわりのムカデ対策はやっておくことをおすすめいたします。

ムカデの侵入経路2位.エアコンのドレンホース

エアコンドレンホースのムカデの侵入経路

玄関ドア・窓枠の次に多い侵入経路が、「エアコンのドレンホース」です。

ドレンホースとは、エアコンの運転時に発生する水を屋外に排出するためのホースのことです。

ドレンホースからムカデが侵入する場合、「ドレンホースの先端からエアコンを通して侵入する」場合と「ドレンホースを通すために空けた外壁の穴の隙間から侵入する」2パターンがあります。

エアコンのドレンホース周りは湿度が高くなりやすく、ムカデやゴキブリが集まりやすい環境なので、害虫全般の防除策として優先的に対策された方がいいでしょう。

ムカデの侵入経路3位.シンク下の排水管の隙間

シンク下排水管の隙間のムカデの侵入経路

家の中へのムカデの侵入経路で3番目に多いのが、「キッチンシンク下の床と排水管の隙間」です。

建物の1階部分ですと、床下の基礎の中で繁殖したムカデが排水管を這って家の中に侵入することがあります。

「建物1階」に限定すると、ドレンホースよりもよく侵入経路として使われますので、しっかり対策しておいた方がいいでしょう。

ムカデの侵入経路4位.換気扇やレンジフードの換気口

換気扇・レンジフード換気口のムカデの侵入経路

ムカデの侵入経路で4番目に多いのが、「換気扇・レンジフードの換気口」です。

最近の建てられた物件であれば、換気扇・レンジフードの換気口に「防虫網」と呼ばれる虫の侵入防止用網が取り付けられているのですが、古い物件だとこの防虫網が取り付けられていないことがあります。

このような場合は、業者に依頼して「新しい換気扇に交換する・換気口に防虫網付きのベントキャップを取り付ける」のが一番ラクで確実なのでおすすめですが、自分でできる対処法もあるのでページ下部でご紹介します。

その他ムカデが家に侵入する経路一覧

そのほかムカデが家に侵入する経路一覧

ムカデの侵入経路で特に多いのが、「玄関・窓枠の隙間」「エアコンのドレンホース周辺」「シンク下の排水管の隙間」「換気扇・レンジフードの換気口」の4つです。

ただ、これら4つ以外にも「注意した方がいい場所」が存在するのでご紹介いたします。

  • 【注意した方がいい場所】
  • ・外壁のひび割れ
  • ・床下収納と通風孔

『外壁のひび割れは外壁パテで埋める』、『床下収納があるなら、基礎の通風孔には「防虫網」』を取り付けるなどの対策をした方がいいでしょう。

業者に依頼した方がラクですが、自分でもできますのでやり方をページ下部で解説いたします。

ムカデの侵入経路別の自分でできる対処法

ここまで、ムカデの侵入経路についてご紹介しましたが、ここからは侵入経路に対して「自分でできる対処法」についてご紹介いたします。

玄関ドアと窓枠隙間からのムカデ侵入対策

玄関ドア・窓枠隙間からのムカデ侵入対策

玄関ドアと窓枠の下側にできる『隙間』からのムカデ対策では、『隙間テープ』を使います。

  • 【隙間テープを使ったムカデ侵入対策】
  • 1.隙間テープを『玄関ドア・窓枠の長さ』に合わせて、カットする。
  • 2.サッシ(ドア・窓枠のこと)の溝に貼り付けるだけ。

隙間テープを貼るときは、外側ではなく内側(建物の中側)のサッシに貼り付けるようにしましょう。

隙間テープが邪魔でドアが閉まらない場合は『モヘア』がおすすめ

隙間テープには、一般的な「スポンジ」タイプと細かい毛が密集した『モヘア』タイプの2種類があります。

スポンジタイプの場合は「値段が安い」というメリットがありますが、「厚みが合わなくて、ドアの開閉がしづらい」という失敗が起こる可能性があります。

そのため、「仕上がりはよくしたい」という場合は、モヘアタイプの隙間テープを使われることをおすすめいたします。

エアコンドレンホースからのムカデ侵入対策

ドアンホースのムカデ対策はドレンキャップと外壁用パテを使う

エアコンドレンホースのムカデ対策では、「ドレンキャップ」と「外壁用パテ」を使います。

  • 【ドレンキャップの使い方】
  • キャップをドレンホースに差し込むだけ。

  • 【外壁用パテの使い方】
  • パテを手でこねて、ドレンホースが通っている壁の隙間に詰め込むだけ。

ドレンキャップを購入する際の注意点ですが、ドレンホースには「内径14mm」と「内径16mm」の2種類のサイズがあり、ドレンキャップも「内径14mmと16mm」の2種類のサイズがあります。

そのため、ドレンキャップを購入する際は「ドレンホースの内径を測ってから購入する」か、面倒な場合は内径14mm・16mm兼用のドレンキャップを購入するといいでしょう。

シンク下排水管からのムカデ侵入対策

シンク下排水管のムカデ侵入対策

キッチンシンク下排水管からのムカデ対策では、「すきま用パテ」を使います。

  • 【排水管と床の隙間からのムカデ対策】
  • 1.パテを手でこねて、隙間に埋め込むだけ。

「すきま用パテ」と紹介しましたが、エアコン排管の隙間を埋めた「外壁用パテ」を使いまわしても問題ありません。

換気扇・レンジフード換気口からのムカデ侵入対策

換気扇・レンジフードなどの『換気口』からのムカデ対策では、プロペラ式の換気扇なら「カバーを自分で取り付ける」といった対処法があります。

換気扇カバーの取り付け方は製品によって異なりますが、スプリングでフィルターをがっしり取り付けられるものがおすすめです。

また、屋外に「ベントキャップ(防虫カバー、ウェザーカバー)」が取り付けられていないなら、電動工具や接着剤を使って自分で取り付けるという方法もあります。

自分で屋外の換気口にベントキャップ(防虫カバー・ウェザーカバー)を取り付ける

「自分で外壁にカバーを取り付けるのは難しそう」と思われる方が多いですが、実際は『換気口にカバーを被せて、電動工具でビス止めするだけ』なので非常に簡単です。

業者に頼むと5~6万、ぼったくるところなら14~18万位の見積りが来ますが、自分でやれば工具代含めて2~3万円位でできます。

ただ、「取り付け寸法」の測定や部品選びも自分でやらないといけないので、そういったことが自分でできない方はリフォーム業者に相談されることをおすすめいたします。

外壁ひび割れ・床下通風孔からのムカデ侵入対策

外壁のひび割れには「外壁用パテ」、床下通風孔には「防虫金網」を使います。

ここまでにも使い方を紹介しましたが、「外壁用パテは、こねて隙間に詰め込むだけ」です。

防虫金網については、床下通風孔全面の外壁にビスを打ち込んで取り付けるのが一般的ですが、「ビスを打ち込むのは抵抗がある」場合は防水加工の補修テープを使って貼り付けるといいでしょう。

『田んぼ・山・緑地公園』がある場合のムカデ侵入対策

家の周辺に『田んぼ・山・緑地公園』がある場合は、通常の環境よりもムカデの数が多くなりがちです。

特に、繁殖期にあたる『5~6月』の梅雨頃にはムカデが大量発生するようなことがあるので、予め駆除剤を使って庭のムカデの数を減らすなどの対策をされることをおすすめいたします。

  • 【ムカデ駆除用の粉剤の使い方】
  • ・植物から30cmほど離れた場所に、粉剤を適量撒くだけ。
  • ・使用量は、製品によって異なるため必ず「説明書」を確認する。

粉剤も色々なメーカーの製品がありますが、アースガーデン(アース製薬のブランド名)の「ハイパーお庭の虫コロリ」がおすすめです。

ムカデが家に侵入してくる時期はいつごろ?

「防除方法とかは分かったけれど、できればムカデ被害が起きる時期とか知りたい」という方もいらっしゃると思います。

そこでここでは、ムカデが家に侵入してきやすい時期や、「防除対策をいつ頃までにやった方がいいか」などについてご紹介したいと思います。

ムカデが家で繁殖するのは『5~6月』の梅雨頃

ムカデは「1年中家に出る可能性がある」害虫ですが、特に『5~6月』の梅雨ごろに大量発生する傾向があります。

5~6月はムカデの餌となる昆虫の数が増えるため、「1年で一番、繁殖・成長しやすい時期」となっています。

また、ムカデはじめじめしたところを好むのですが、5~6月の梅雨時は屋外よりも「家の中の方が湿度が高くなりやすい」時期のため、ムカデが屋外から屋内に寄ってきやすくなります。

ムカデの侵入対策をするなら『3~4月』にはやっておきたい

「毎年、梅雨になると家の中にムカデが出る!」という方は、『3~4月』中にムカデ対策をやっておいた方がいいでしょう。

ムカデ対策では、侵入経路を塞ぐ対策はもちろんのことですが、すでに家の中に入ってきてしまったムカデが繁殖しないように、毒餌やくん煙剤を使った駆除も検討してみてください。

すでに家の中に入ってきたムカデの駆除方法については、下記ページで解説しておりますので気になる方はチェックしてみてください。

ムカデの侵入経路と対処法まとめ

ムカデの侵入経路で多いのは、「玄関・窓枠の隙間」「エアコンのドレンホース周辺」「シンク下の排水管の隙間」「換気扇・レンジフードの換気口」です。

もちろん他の場所から侵入する可能性もありますが、忙しい方は、最低限この4つだけ優先的に対策されることをおすすめいたします。

自分で対策すれば費用を抑えることはできますが、「自分ではできそうにない」「大変そう」と思われる方は、駆除業者への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。

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