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ムカデ駆除のやり方とは?屋内・屋外で見つけたときの基本の対処法

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ムカデ駆除のやり方は、「屋内」と「屋外」で使う薬剤や対処方法が異なります。

やり方さえ知っていれば簡単ですが、「ムカデの駆除なんてやったことがない」という人は多いと思います。

そこでこの記事では、はじめてムカデ駆除をする方に向けて、ムカデ駆除の基本的なやり方や駆除剤の選び方、家にあるものでムカデ駆除をする方法などについて解説したいと思います。

ムカデ駆除の前に「侵入経路」と「隠れ場所」を調べる

ムカデ駆除の前に侵入経路と隠れ場所を調べる

屋内でムカデを見た人向けに、ムカデが家の中に入る「侵入経路」や「隠れている場所」を調べる方法についてご紹介したいと思います。

侵入経路や隠れている場所は、『絶対に特定しないといけない』という訳ではなく「知っていると、駆除や防除対策の効率がよくなり」くらいの感覚です。

そのため、「とりあえず、駆除方法だけ分かればいい」という方は、下記リンクから駆除方法だけチェックするのもいいでしょう。

屋内にムカデが侵入する経路とは

屋内にムカデが侵入する経路

ムカデが屋内に侵入する際に使う経路には、下記のようなものがあります。

  • 【ムカデの侵入経路】
  • ・外壁のひび割れ
  • ・床下の通気口の隙間
  • ・換気扇の換気口
  • ・エアコンの配管の隙間
  • ・エアコンのドレンホース
  • ・玄関や窓枠の隙間

ムカデの侵入経路を紹介すると「どこから侵入するのが一番多いですか?」とよく質問されますが、特にどこか一部からムカデが侵入しやすいなどの特性はありません。

ムカデは1cmも隙間があれば、どこからでも家の中に侵入できてしまうので、徹底して隙間を塞ぐことがムカデを家に入れない効果的な対策になります。

外壁パテや害虫防除用の金網で隙間を塞ぐ

ムカデの侵入経路の塞ぎ方についてですが、主に「外壁パテ」「害虫防除用の金網」を使って隙間を塞ぎます。

使う道具 使う場所
パテ ・外壁のひびわれ
・排水溝(パイプ)の隙間
・エアコン配管の取り付け穴
金網 ・床下の通風孔

「玄関や窓枠の隙間」については、外壁パテや金網は使えないので、100円ショップで売られているような「隙間埋めテープ」を枠に貼り付けて対処しましょう。

また、エアコンのドレンホースについては、「ドレンキャップ」と呼ばれる害虫防除用の専用キャップを使って対処します。

使い方については、ページ下部でご紹介しております。

>>>ムカデの侵入経路の塞ぎ方

屋内でムカデが隠れている場所を大体特定する方法

屋内・室内でムカデが隠れている場所

「ムカデが隠れている場所」についてですが、ムカデは家の建材などは齧らず「生きているクモやミミズ、ゴキブリ」などを食べ、夜は頻繁に移動するため、居場所の特定が難しい害虫になります。

ただ、昼間は「涼しくて、暗い場所」に潜む習性があるため、家の中だと大体下記のような場所に潜んでいます。

  • 【屋内で『昼間』ムカデが隠れている場所】
  • ・屋根裏、天井裏
  • ・押し入れの四隅(布団や紙箱)
  • ・シンク下やトイレ便器の裏側
  • ・床下

「隠れている範囲広くない?」と思われるかもしれませんが、ムカデは「巣」のようなものは作らず、行動範囲が広いので色々な場所に隠れる可能性があります。

そのため、屋内のムカデ駆除を行う場合は基本的に『家全体』にムカデがいると想定して駆除施策を実施いたします。

屋内のムカデ駆除のやり方

最初に、屋内・室内でムカデが出たときの駆除のやり方について解説したいと思います。

「屋外のムカデ駆除のやり方が知りたい」という方は、下記リンクから解説に移動できます。

屋内のムカデ駆除に必要な道具

屋内のムカデ駆除はくん煙剤(バルサン)を使う

屋内のムカデ駆除では、「くん煙剤」を使ってムカデを駆除します。

くん煙剤には、駆除対象によって色々な製品がありますが、ムカデの場合はバルサンの「霧タイプくん煙剤」が手間がかからないのでおすすめです。

霧タイプなので火災報知器が作動しないため、火災報知器にカバーを取り付ける必要がなく、家具カバーも取り付ける必要がないので「準備の手間が少ない」というメリットがあります。

また、ムカデ以外の不快害虫全般に効果があるので、「面倒な準備をせずに、ラクに家中の虫対策をしたい」人におすすめです。

屋内のムカデ駆除の手順

くん煙剤を使ったムカデ駆除のやり方

ここでは、「くん煙剤」を使ったムカデ駆除の手順をご紹介します。

手順の中には「火災報知器・家具にカバーをかける」手順がありますが、「バルサン:霧タイプくん煙剤」であればこの手順は必要ありません。

  • 【くん煙剤を使ったムカデ駆除の手順】
  • 1.家具を布やビニールで保護する
  • 2.家中の窓や換気口を閉める
  • 3.くん煙剤を各部屋に設置して、水を入れる
  • 4.製品ごとに設定された時間放置する
  • 5.家具や壁・床などを水拭き、乾拭きして完了

くん煙剤を使った1ヶ月後にもう一度実施

くん煙剤を使った後は、虫の死骸がたくさん出てくるので「1回で全滅しただろう」と思われる方が多いのですが、『卵』には薬剤が効かないので基本的に2~3回くん煙剤を焚きます。

ムカデの場合は梅雨の時期(5~6月ごろ)に卵を1匹あたり50~60個ほど産みますので、この時期にぶつかる場合は、1ヵ月に1回を3ヵ月継続するのがおすすめです。

梅雨の時期にぶつからない場合は、繁殖期を過ぎており、餌となる他の虫も死んでいる確率が高いので1ヵ月に1回を2ヵ月継続すれば十分でしょう。

屋内にムカデが侵入できないようにする対策

屋内にムカデが侵入できないようにする対策

屋内のムカデ駆除を行った後は、「再びムカデが家の中に入らないように」侵入経路を塞ぐようにしましょう。

使う道具 侵入経路
外壁用パテ ・外壁のひびわれ
・排水溝(パイプ)の隙間
・エアコン配管の取り付け穴
金網 ・床下の通風孔
ドレンキャップ ・エアコンのドレンホース
隙間テープ ・窓枠や玄関枠

使用する道具は、侵入経路別に適切なものを使い分けるようにしましょう。

とくに、通風孔や換気口など「換気が必要な場所」については、外壁パテは使わず「網目の細かい金網」を使うようにしましょう。

屋外のムカデ駆除のやり方

ここでは、「屋外」でムカデが出たときの駆除対策のやり方をご紹介いたします。

屋外のムカデ駆除に必要な道具

屋外のムカデ駆除は「毒餌」と「粉剤」を使い分ける

玄関や勝手口などの建物の入口近辺、洗濯物を干している場所やベランダなど、『屋外』にいるムカデを駆除する場合は「毒餌」または「粉剤」を使います。

  • 【屋外のムカデ駆除に使う薬剤】
  • ・毒餌→トレーなどに入っている『毒餌』。風が強い場所や、洗濯物を干す場所で使う。
  • ・粉剤→地面に直接撒くタイプの薬剤。庭のガーデニングエリアや土がある場所で使う。

それぞれ、置き場所(撒き場所)や使用時の注意点が異なりますので、分けて使い方をご紹介いたします。

毒餌を使った屋外のムカデ駆除の手順

毒餌を使ったムカデ駆除のやり方

屋外のムカデ駆除では、「ガーデニング」をやっている方以外は『毒餌』を使ってムカデ駆除をするのがおすすめです。

というのも、「玄関」「ベランダ」「洗濯物を干す場所」などは、粉剤を撒いても風で飛ばされて、人や服に薬剤がつくことがあるためです。

  • 【ムカデ駆除用の毒餌の使い方】
  • ・毒餌が入ったトレー(容器)をムカデが出る場所に設置するだけ。
  • ・「壁に沿った場所」「ベランダの隅っこ」「陰になっている場所」に置くと効果的。

ムカデ用毒餌というと、アース製薬の「ムカデコロリ」が昔からの定番でおすすめです。

粉剤を使った屋外のムカデ駆除の手順

粉剤を使ったムカデ駆除のやり方

「花壇がある」「ガーデニングをやっている」という人は、「粉剤」を使ってムカデ駆除をするのがおすすめです。

ただし、「家庭菜園」のように「食べられる植物」を育てている場合は、ムカデ駆除薬ではなく、「専用の農薬」を使うようにしてください。

  • 【ムカデ駆除用の粉剤の使い方】
  • ・植物から30cmほど離れた場所に、粉剤を適量撒くだけ。
  • ・使用量は、製品によって異なるため必ず「説明書」を確認する。

粉剤も色々なメーカーの製品がありますが、アースガーデン(アース製薬のブランド名)の「ハイパーお庭の虫コロリ」がおすすめです。

家にあるものでムカデ駆除をする方法

「今、目の前にムカデがいるけど、殺虫剤がなくて駆除できない!」という方もいらっしゃると思います。

目の前に出てくるムカデ限定の対策になりますが、殺虫剤がないときは「熱湯」で代用することが可能です。

ムカデ駆除剤がないときは『熱湯』で代用

お湯を使ったムカデ駆除のやり方

ムカデに限らず、ゴキブリ、クモ、ヤスデなど、虫全般の駆除に使えるのが『熱湯』です。

昆虫食で話題になっていますが、虫の体はタンパク質の塊ですので、熱湯をザパッとかければ体のタンパク質が硬化して絶命します。

難点としては「家電の近くで使えない」「火傷の可能性があるので、近くまで寄ってゆっくりお湯をかける必要がある」ことです。

くん煙剤を焚いた後は、弱ったムカデがチョロチョロ出てくる可能性があるので、スプレー式のムカデ用殺虫剤は常備しておいた方がいいでしょう。

ムカデを潰すと仲間が集まってくる?

「ムカデを潰すと集合フェロモンで仲間が集まってくる」や「ムカデの体液には毒が含まれているので、潰すと毒が飛び散って危険」といった噂がありますが、これらは両方とも嘘情報です。

  • 【ムカデの嘘情報】
  • 潰すと集合フェロモンで仲間が集まる→ムカデは群れを作らず、フェロモンで仲間と連絡を取ることはない。
  • 体液に毒が含まれる→毒は顎の部分に溜まっているので、体液自体が毒を含む訳ではない。

ただ、ムカデは水分量が多い害虫ですので、叩き潰すと「カーペットや床にシミができる」ことがあるので建物の価値を守るという意味ではやはり叩き潰さない方がいいでしょう。

ムカデの駆除剤の選び方

ムカデの駆除剤を選ぶ際は、「屋内と屋外どちらの駆除をするのか」「屋外では、どこにムカデが出るのか」によって適した駆除剤が異なります。

駆除のやり方の解説でも紹介いたしましたが、あらためて駆除剤の選び方やおすすめの駆除剤についてご紹介したいと思います。

ムカデの駆除剤の種類とは

ムカデの駆除剤の種類

ムカデの駆除剤は、薬剤の「形状」で分けると次の4つに分類できます。

  • 【ムカデ駆除剤の種類】
  • ・毒餌
  • ・粉剤
  • ・くん煙剤
  • ・スプレー(液剤・噴霧)

毒餌はどこでも使えますが、屋外で使う場合は設置数が多くなるので「費用が高くなる」傾向があるため、屋外では基本的に粉剤を使うのがおすすめです。

また、屋内では「天井裏・屋根裏・押し入れ・床下・家具の裏側」などムカデがどこに隠れているか分からないので、薬剤が煙になって家全体に行き渡る「くん煙剤」を使うのが適しています。

スプレー式については、「目の前にいるムカデを駆除する用」です。

「種類ごとの説明をされても、結局どれを選んだらいいか分からない」と思いますので、それぞれムカデが出る場所別におすすめの駆除剤をご紹介したいと思います。

屋内のムカデ駆除におすすめの薬剤

屋内のムカデ駆除なら「くん煙剤」と「毒餌」がおすすめ

屋内のムカデ駆除をする場合は、基本的には「くん煙剤」を使用するのがおすすめですが、「虫の死骸が大量に出るのは怖い」という場合は毒餌を使うといいでしょう。

  • 【屋内のムカデ駆除剤の選び方】
  • くん煙剤:家全体のムカデ駆除ができる。駆除漏れがないので、一番おすすめ。
  • 毒餌:虫の死骸が一度に大量に出ないのがメリット。ただし、駆除漏れや効果が出るまでに時間がかかる。

くん煙剤を焚いた後は、ムカデやゴキブリなどの虫の死骸が大量に出る可能性がありますが、それらは「可燃ゴミ」として捨てることができます。

虫の死骸が大量に出るかどうかはやってみないと分かりませんので、「大量に死骸が出るのは怖い」という方は、毒餌を使って様子見されるのもいいでしょう。

屋外のムカデ駆除におすすめの薬剤

屋外のムカデ駆除なら「毒餌」と「粉剤」がおすすめ

屋外のムカデ駆除をする場合は、「毒餌」と「粉剤」を使い分けるのがおすすめです。

  • 【屋外のムカデ駆除剤の選び方】
  • 毒餌:トレーなどに入っている『毒餌』。風が強い場所や、洗濯物を干す場所で使う。
  • 粉剤:地面に直接撒くタイプの薬剤。庭のガーデニングエリアや土がある場所で使う。

ちなみに玄関とベランダについては、玄関はお客様がよく来る家なら「毒餌」、ベランダは洗濯物を干さないなら「粉剤」がおすすめです。

駆除のやり方のところで紹介しましたが、駆除剤は「アース製薬(アースガーデン)」が昔からある大手メーカーで効果・価格ともに自身を持っておすすめできます。

スプレー式でおすすめのムカデ駆除剤

スプレー式のムカデ駆除剤のおすすめは「ムカデコロリ秒殺ジェット」

目の前にいるムカデ駆除なら、スプレー式の薬剤を使うのがおすすめです。

「くん煙剤を焚いた後」や「毒餌・粉剤が効果を発揮するまでに出てくる」ムカデを1匹1匹駆除するのに向いています。

特に、くん煙剤を焚いた後は弱ったムカデがチョロチョロ出てくることがあるので、お守りとして常備しておくと安心です。

ムカデ駆除を業者に依頼した場合の費用・料金相場

「虫の死骸処理は無理だから業者に依頼したい」「とにかく早く駆除したいから業者に依頼したい」と思っていても、実際に駆除にかかる費用が分からなくて依頼を先延ばしにされている方は多いと思います。

業者によって料金体系は異なりますが、大体の費用相場は決まっていますので、ここでご紹介しておきたいと思います。

ムカデ駆除にかかる費用は『施工範囲』と「業者の作業単価」で決まる

ムカデに限らず、害虫駆除を業者が行う場合は「施工範囲」と「作業単価」の2つで駆除費用が決まります。

業者によって料金設定が異なりますが、大体下記のような価格帯が目安になります。

項目 料金相場(1平米当たり作業単価)
室内・居室 800~900円
天井・屋根裏 550~900円
床下 600~900円
屋外(庭) 700~900円

上記はあくまで目安ですので、依頼する業者によって実際の作業単価は異なります。

正確な料金を知るために見積りをされる場合は、大体3社くらいから相見積りを取ると、『あなたの地域での作業単価の相場が分かる』のでおすすめです。

ムカデ駆除についてよくある質問

この記事では、自分でムカデ駆除をするときの基本的なやり方について解説いたしました。

最後に、ムカデ駆除をされる方からよくある質問と回答をご紹介しておきたいと思います。

ムカデ駆除をする時期はいつ頃がベストですか?

A.出たら都度駆除するのがベストです。防除目的なら、4~5月と7~9月がおすすめです。

ムカデは1年中家の中に出てくる可能性があるので、「姿を見かけたら都度」駆除するのがおすすめです。

一方で「ムカデが家の中に出てこないように対策をしたい」というのであれば、繁殖前の4~5月と幼虫が成長する7~9月がおすすめです。

田舎に一軒家を買ったのですがムカデが出ないようにする方法はありますか?

A.入居前にくん煙剤を焚くことをおすすめいたします。

都心から田舎に移住される方から依頼が多いのが、「入居後の害虫駆除」です。

下見の際は気づかれないことが多いようですが、入居後に「押し入れにムカデが出た!」「トイレに何か虫がいる!」となって害虫駆除業者に駆け込み相談される方が多いです。

入居前であれば家具がない状態ですので、くん煙剤の準備や後片付けがラクです。くん煙剤は1ヵ月に1回を3ヵ月継続しておくと、窓を開けっ放しにでもしない限り虫が出ることはないでしょう。

花壇にムカデ駆除剤を撒いても花は枯れないでしょうか?

A.花壇用のムカデ駆除剤を使うといいでしょう。

ムカデの駆除剤には、花卉類や観葉植物が植えられている土に使える「ガーデニング用」がありますので、こちらを選ぶといいでしょう。

使用時の注意点ですが、ガーデニング用の駆除剤であっても「株には直接薬剤をかけない」ようにしましょう(直にかけれると枯れる可能性があります)。

使用する際は、株から30cmほど離れた場所に適量撒くようにします。撒く量は、薬剤によって異なるので製品説明書をよく確認してから使用するようにしましょう。

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